本気で取り組むと、、

先日、セミナーの卒業生が三名そろって池田山ハウスにいらしてくれた。

遠方からの来客でもあった。東京に何の用事があっていらしたのかしら、、、と聞いてみると、わざわざ来たと言う。そしてこの足ですぐに帰ると。

確かに日帰りぎりぎりの遠方なのだ。用件は何かと心配して尋ねると、報告があるとおっしゃる。

聞いてみると、今年の立春に、もう一度チューナーを本気でやってみようと、仲間で決めたと。

職場が同じグループなので、お互いに仕事の合間を見つけて、チューナーで施術をし合ったらしい。

それから徐々に多くのことが起こり出し、それと共に、鬱積した感情や思いが爆発し出し、施術し合う仲間同士で取っ組み合い寸前の感情の爆発も体験したと。

大泣きする者、捨て去る感情と思いの中で揺れ動く者、、それらが一挙に押し寄せると、その後は静かな海のような意識が訪れ、ただ暖かく、ただ感謝しかないという境地に達したらしい。

それから体に変化が表れたという。一人は15キロ痩せ、男性は20キロ痩せたと。確かに顔色が白くピンクがかり、別人の様相であった。きわめて健康そうである。

前は確かに苦しそうな体つきだったと、失礼ながら思い出す、、、

卒業した認定証の顔写真をわざわざお見せになり、これがセミナーの時、、、いま現在と見比べてほしいですと。

言われるまでもなく、確かに別人。何が起きたのか、今ひとつつかめない面もあったが、このことを報告にわざわざいらしてくださったのだ。

よほどうれしかったのだと思う。お痩せになったことではなく、意識が変わり、自身の人生を作ることができる手ごたえを得たことがうれしいのだと思う。

たまたまそこに居合わせた別の卒業生もこの話しを聞き、多少しゅんとした感じもあったが、とても喜んでいた。しゅんとして見えたのは、自分の場合はそこまでは、、、の思いがあったためだと思うが、それは私も同様。

本気で取り組む人には誰もかなわない、、何もチューナーのことだけではなく、何でもそういうものだと思う。

しかし、本当に良い話しを聞きました。わざわざ卒業生三名で報告に来てくれたことは、おそらく私も一生忘れないでしょう。

来るだけでも交通費が一人4万円以上もかかっている、、つまらない計算までしてしまったが、人生の中で最もうれしく、もっとも偉大なことは、意識が変化することなのです。

この世のもっとも偉大な行為は、人の意識を変化させることであり、これ以上の価値はありません。

しかし人の意識を変えようとしても変えられるものではない。相手の気づきがなければ変わらないので、変えようとして変えられるものではないのです。

何かが一体となって働いたとき、意識変化の奇跡が起こるのだと思います。思いと天の時と気づきがからみあい、奇跡が起こるのです。

魔物に喰われてころされそうな旅人が、一心に念仏を唱える姿、、、声を聞いて、、、魔物の意識が変わる、、という話しが好きで、よく思い出します。

人の意識を変えようとする試みはすべて失敗するでしょうが、一心に何も期待せずに行う人の営みの中に、人の意識を変える力が眠っているのです。

一心に唱える声、、一心に行う行為、、、一心になって何かと一体化し、自我を超えたものに触れたとき、そこにいる人の意識が変わるのです。

教えでは救われない時代に入りました。裁くことなく、語ることなく、守ることなく、一心になって行うことでしか、何も変えることはできないと思うのです。