一人一品 芸術化の人生
7月14日記事
就職してもつまらない仕事ばかり、、、
仕事をすればするほど社会を不幸にするようでイヤ、、
さりとて、バイトやパート、就職以外に収入の道はないし、、、、
独立もいいけど、不安、、、失敗したらどうしよう、、、
以上のように思っている人が多い気がします。
今の文明は私はやはり無理があるので、そろそろ限界という気がしますが、と言って、それに変わる生き方がわからない、、、 生活の仕方がわからない、、、
そんなあなたにすすめたいのが、一人一品の生き方です。
一人一品とは、何でもいいのですが、何か一品、売る物とか、サービスとか、知識や技術を持ち、それを生涯かけて売り続けるという方法です。
ただ売るという商売的側面よりも、反対に、それが自分のアイデンティティであり、生きがいであり、世に参加する自分なりのやり方である、、、、という点が重要。
会合で出会うと、皆名刺を大事そうに差し出す習慣がありますが、見ていて、どこか不気味な気がします。
名刺なんかもらっても、その日のうちに忘れてしまう。どうせ、何かの利益の代表者であり、そのしもべだという証明のような名刺にはほとんど意味がない。
誰も本当はありがたいなどと思ってもいない。しかし、延々と続けられる習慣。
一人一品も名刺を配るようなものかもしれないが、そこには自分のアイデンティティと人に説明する際の情熱がある。
自分が作ったぬかみそは、日本一とは言わないものの、それに近いレベルにある、、、そんなぬかみそを、生涯かけてなら、きっと作れる。
数年も研鑽をつめば、きっとできる。そしてそこで覚えたいろいろなこと、、、発酵がどれだけ偉大なことであり、これからの人間に不可欠なものか、、、
体得したことを話す、、食べてもらう、、、家に呼んでむかみそパーティを毎週行う、、、
そうした生き方を生涯つづけたら、どうなるだろう。私は十分に生きていける経済的成功が得られると思う。経済的成功よりも大きなものは、そうした生き方を通して得られる、人間関係であり、交流だろう。
単に名刺を渡してもそうはならないのに、自分が研鑽を積んだぬかみそに対してなら、堂々と話しができる、、、堂々と買ってください、、、と言える。
堂々と無料で食べてくださいと思える、、、堂々と困っている人にあげたいと思える、、、、
堂々と病気の人に持って行ってやりたいと思う、、、
そうして広がる感謝の交流は、生涯続けたら、どんなだろう。
そして人は老いてこの世を去る段になったとしても、私はぬかみそ人としての生涯を楽しく生きました、、、となり、天国行きも確実だろう。
顔形が人と異なって誰もが生まれてきた。その人のやるべきことがきっとある。それを追及した際には、それが自然と仕事にも表現にもなり、芸術にすらなっていく。
そういう手ごたえのある人生がやっと送れる時代がやってきたのだ。
これまでは電力も独り占め、、、機械も流通も独り占め、、、個人の出番はほとんどなかった。
しかし、この間違った文明は最後にインターネットを作ってしまった、流通の革命を行ってしまった、機械が安価となり個人にでも持てるようになってしまった、、、、そうすればもう大企業や集団や組織の時代は去っていく。
それらを活用すれば、個々の生き方が、個々のソフトに沿って出来上がる。
それは顔がひとつづつ違うように、百花繚乱のにぎわいを見せるように発展していく。
そうなれば、誰が、工場で作られたまずい添加物だらけの食品をありがたがるだろう、、、
誰がコンビニ弁当で喜ぶだろう、、、すでに喜んでないか。
誰が○ニクロが安いと言って、それでよしとするだろう、、、、すでにあまり安くないか。
誰が夕暮れ時に○タミに行くのを楽しみにするだろう、、、すでに楽しかないか。
一人一品がいきわたれば、全員が何等かの創作者であり、営業マンであり、表現者であり、連帯者ともなる。
なぜ連帯かというと、一人一品にイノチかければ、理解してくれる人とつながる、、、関心がない人とはつながらない、、、だから無駄なく輪が広がる。
そしてその輪の中では、他の表現者の、、、すなわち他の人が作ってくれた服が着たい、、、だれだれのカレーを食べたい、、、だれだれの自転車に乗りたい、、、だれだれの靴を履きたい、、、となるに決まっている。
どれも一人一品、心を込めた力作だ。最初は問題外のものもあるかもしれないが、イノチがけで一生続けていれば、工場生産のものなど目じゃないレベルに達する。
どれも芸術品クラス、、、そうした喜びによってつくられたもので周辺を彩る喜びは、いかばかりか。
芸術化された時代の到来となる。それは工場を超え、政治を超え、もちろん、争いを超えてしまう。
一人一品の可能性は大きい。新たな時代の生き方のメインにさえなる考えだ。
みなさんが、生涯をかけて訴える作品を作ることが、みなさんを豊かにし、世界から戦車や大砲を消すことにつながっていく。
工場にしばられ、満員電車にしばられ、コンビニで食べ、、、そうした生活が、本当は原爆を生み、原発を生み、悪人をのさばらせることにつながっているのだ。
みんな顔が違うのに、誰かが絵に描いた幸福にだまされるのはもうやめよう。
一人一品の中に神の顔が見えてくる。そういう時代がやってくる。