昔の智慧を教えてくれた人

今から20年ほど前でしょうか。何でも知ってる中年男性と会ったことがある。

高千穂の山奥に住まう戸籍のない方だとおっしゃっていた。昔から日本列島に住まい、今なを戸籍がない人が20万人いると教えてもらった。

それが今なを続いている大和朝廷だと。何が何だかよくわからなくなって何も尋ねなかったのがかえってよかったのか、その方は積極的にいろいろと私に教えだした。

愛さん、大和朝廷がいつ終えたかと歴史の教科書に書いてあるかいと。よくわからないので、いえ知りませんというと、そうだろ、まだ終えてないのだからなと。

大和朝廷はまだ終えてないというのである。どこにいるのかというと、それが戸籍のない人々だということらしい。魂の高度な人なら確かに明治政府には従いたくなどなかっただろうとも思う。

しかし、本当にそうした歴史が続いているのだろうか。私にはまったくわからないし、実はそうしたことにあまり興味もない。

なのになぜ、その人のことを本日思い出したのかというと、4月4日だからである。日本のお祭りは1月1日から始まって、2月2日、3月3日、4月4日、、、、12月12日まですべてぞろ目というのかしら、続くらしい。

このうち今も残っているのは、元旦、お雛様、子供の日、七夕、9月9日も重陽の節句でしたっけ、、、何かあったと思う。66はオーメンになってしまうし、そんなところですが、昔は全部あったとか。

きょうの4月4日が何の日だったかはもう忘れてしまいました。

この大和朝廷の方は本当に何でもご存じで、何か聞かれても、知らないと言ってはいけないらしいのです。ノーと言えない家で育ったとか。

ノーと言ってはいけない家で育った人を私はもう一人知っていますが、そのご婦人もやはり中年おじさんと同じく、不思議な方でした。

ノーと言ってはいけない家、、、と言いましたが、厳密に言うと、そうではなく、子供時代になんらかのメッセージを受けて、ノーと言えないことになった、、、というのが、お二人に共通していたことでした。

そのせいなのかもしれませんが、聞けば何でも答えてくれる。その方が答えてくれたことがあてずっぽうでないのは、20年たった今でもその答えに真実しかないとわかるからです。

しかしたったひとつだけ気にかかっているのは、愛さん、原発は大丈夫なんだよ、、、と言われたこと。これだけはまったく当たっていなかったことになる。

あと、天皇陛下がご進講という勉強の席で、やはり原発の安全性についてお尋ねがあり、その際担当教授が、安全ですとご説明された、、、という話しは聞いたことがある。

どちらももうかなり以前の話しですが、原発信仰が半端でなかったことがわかります。

本当の智慧とは何なのか、、人間には答えは必要ではなく、真摯な問いにこそ、イノチが宿るようなそんな気がする4月4日でしたので、4月4日のお祭りは、本当の智慧と関係する日だったのかもしれません。

智慧は尋ねる際に見られるが答えになれば遠ざかる、そうした性質があるのかもしれません。そんなことを八幡様のお社で考えていました。