足尾と別子

その昔、足尾銅山による悲惨な公害事件があった。目先の利益のみを追求した結果、多くの人が苦しんだ。

それとほぼ同じ時代に別子銅山における住友は、荒らされた山を元の緑に戻すことが人の道であると考え、木を植えた。

それは素晴らしい森となって現在に至り、住友林業を支えている。復活した森は住友の誇りであり、次世代へつながる視線を持つ数少ない企業となっている。

住友家には代々、禅との深い関係があるようである。現在のご当主は十七代の住友吉左衛門氏である。マスコミにはまず登場されない方だが、23日の昼から、禅フロンティアさんでご講演される。

禅フロンティアさんはちょうど一年前の三月に私もお話しする機会を得た。実際の禅があるとか、公案もあるとかいうので、かなりビビッて行ったが、何とか事なきを得て戻って貴重な体験をさせていただいた。

23日はちょうど美容セミナーが東京であるため、私は十七代ご当主の話しが聞けませんが、関心がある方は、下記まで。

住友金属鉱山のことを通称別子と言いますが、これは上記の別子から来たわけで、住友家の精神的支柱がここにあるわけです。

大企業も変わらねばならない時代に入っています。上と下が変わって、丸く収まっていく時代ですから、心ある企業家が増えてくれなくてはダメ。

ブラック企業ばかりが増えても、誰も幸福にならない。成金企業はここいらで変身し、別子精神を追い抜くつもりで生まれ変わってもらいたいものです。

禅フロンティア 2月23日 住友家十七代当主
住友吉左衛門氏のお話し
禅フロンティア