大阪の三日間

先週の土曜から日曜、月曜と大阪でのイベントが続きました。やっと昨日遅く戻ったところ。

土曜日は日本サイ科学での講演。多くの方にお見えいただきました。ほとんど初めてお会いする方々でしたが、あとの懇親会も楽しかったです。たまたま大阪にいらしていた土橋先生とも懇親会で合流できました。

さすがサイ科学というだけあって、常識では考えられないような知識や情報を出席者から教わりました。何年もフルーツ以外は食べない方にもお会いしました。

以前、まったく何も食べずに何年も元気でいる方とお会いしたことがあるけど、そういうことって本当にあるんですね。仙人は霞を食べて生きる、、、という話しがあるけど、実際にそうした人がいるわけです。

土曜日の講演では、発声の実際を皆で体験しました。中にまったく耳が聞こえない方がいらっしゃったのですが、手話の方がついていてくださり、意味を伝えてくださるのですが、最初は発声してもまったく聞こえなかったのに、最後の方では、感じるとおっしゃり、音を体で聞くことが可能になったようでした。

耳が聞こえなくても音は体で聞いているわけで、実はそちらの音の力の方が大きな場合もあるのです。

可聴域は狭いですが体に受けるバイブレーションは無限であり、影響はそれほど変わりません。むしろ耳が悪い方の方が可能性が広がる面があるくらいです。

翌日は吉田ルナ先生のサロンに伺い、一部と二部とに分けてセミナーを行いました。こちらも音がメインのセミナーで、原理的な内容を一部で、実際の発声のセミナーを二部で行いました。

土曜日も行いましたが、母音をベースにした発声で子音をそこに乗せていくとき、音が途切れないようにして母音や子音を発声させると、あいうえお、、でもない母音がずっと続いていることに気が付きます。

これが宇宙開闢以来流れている音なのです。宇宙開闢以来振動体としてこの世は存在していますので、開闢以来流れている音が存在しなければなりません。そうでなければあらゆるものが存在する理由がなくなります。

それが途切れたらすべては消えてしまいます。だから音が神であり、音が実体であることになるのですが、それは今も昔も未来も途切れることなく流れているのです。

ん、、という音が最後になるのは、ん、、という音を発声させると、その母音ベースで流れている音が一瞬途切れてしまいます。なので、ん、は終わりの音となるわけです。

ですが、ん、でも、ん、、、という倍音発声によれば母音構成になってくるので、うまく発声させれば途切れずに行けます。なので宇宙は終えることなくここまでやってこれました。これからも同じです。

どこにも偏在し、どこにでも在りて在るものは、音、振動以外にありません。

それが命の根源なのですが、それを保障するうなり方が人間でいえば倍音発声としてあるのです。倍音発声は次元を超える音となり、どこまでもその振動が伝わる普通の声と異なるためです。

母音構成の音を途切れることなく発声していく際、子音のたびにはっきり発音してしまうと音が途切れます。そうなると瞬間的に命と切断されますので、やはり人間や命が気持ちよく感じる音というのは、長く伸ばす音、もしくは長く伸ばしている中で、長く伸ばす音をそのままにさせた形で発声させる子音ということになります。

簡単なやり方ですが、あー、おー、うー、えー、いー、と続けて発声させてみてください。

この場合、一音一音を途切れさせないことがポイントです。慣れてくるとわかると思いますが、途切れさせずに発声していくと、何の音かはともかく、途切れずにずっと続いている音が存在することがわかります。

母音ごとの発声によってやや変化はするのですが、母音ともいえないような、母音形態の音が底辺でずっと響いて続いていることがわかると思います。

誰でもできる簡単なことです。アー、と言いながら、そのまま他の音をとぎらせずに出して続けていくのです。

そこでずっと続いている音。それが宇宙開闢以来鳴り響いている音と親和性があり、命へのビーグルになり得る音なのです。お経の声明に大変似た発声になっていきます。

するとマントラやお経や声明がなぜそうした歌い方になっていくのかが理解できることでしょう。

これを二日続けてセミナーで行いました。皆元気になっていきます。宗教も素晴らしいと思いますが、これからは宗教とはまた異なる形での命体験の時代が始まっているような気がします。

もちろん宗教でも声明やグレゴリオ聖歌もそうだったように、必然的にこうした宇宙開闢以来流れている音と一体化することを私たちは求めていたのだと感じます。

難しいことはさておき、とにかくみなさんもやってみることです。あー、と発声させてから、何でもいいので、その最初の音をとぎらせることなく、母音でも子音でもつなげて発声させていき、底辺にずっと流れている音を実感してみてください。

その音が命につながるビーグルになり得るのです。苦しいときに、思わず、ウーとうなってしまうのも、母音発声を伸ばすことで救いを求めたり、命につながることで救援の発声をしているのかもしれません。

三日目の月曜日は、御堂筋で無料体験会がありました。大勢の方にいらしていただき、ありがとうございました。福岡の体験会では大変失礼してしまったのですが、今回は最初から最後までご一緒できてうれしかったです。

時折、母音トーニングも交えたり、色々な施術の方法を逆にお教えいただくようなケースもあって、楽しかったです。遠方からいらしてくださった方も多く、感謝申し上げます。ありがとうございました。

こうして忙しく駆け巡った週末でしたが、とても充実しており、あっという間の三日間でした。

最後に大阪で感じたことは、東京に比べて大阪の人は元気な気がしました。東京は震災以降、とくに心のどこかに不安があり、それが増大しているような気がします。それに比べて大阪の人は元気です。未来がある感じがしました。

東京は今、元気ない状態ですが、東京にせよ、大阪にせよ、福島にせよ、私はきっと大丈夫だという気がします。それについてはまたいつかお話しさせていただきますが、きっと大丈夫です。

ともかく、今回は大阪の方々に本当にお世話になりました。とても楽しかったです。ありがとうございました。