スノーナイト

雪が降り積もり、きれい、、と思ったのはよいが、考えてみると私の家は山の中。

平地よりもはるかに雪の量が多い。海辺から昨日は車で戻りつつ、まるでハワイからアラスカへ行くような気になった。

段々と降り積もる雪。対向車線の車はみな雪まみれ。

一方、海側の車は雨に濡れているだけ。わずか30分のドライブなのにまるで世界が違う。

ちょっとした違いが何でもおおきいのかもしれない。

開運の方法も実はここにある。ちょっとしたこと、、、ちょっとした注意、、、ちょっとしたやさしさ、、、

人はそうしたものによって開運すると思う。

よくなるためには、何か、一生懸命になって、大変なことをして、、、と思うのは反対で、そういうやり方は大体はうまくいかない。

ほんのちょっとしたことに、大きなカギがある。わずか30分のドライブで、ハワイからアラスカになるのが、運勢なのだ。

決して30時間ではない。わずかな違いが大きい。

大きなやさしさと、小さなやさしさ、、

大きな努力と、小さな努力、、、

どちらに軍配が上がるか、、、そう、小さな方なんです。

まず、嘘がない。小さな思いは嘘をつく必要がないから、真実に近い。

大きなことには無理があるから、どこかに嘘が交じる。交じらない場合でも敵意が生じる。

愛する人とうまくやろうとするなら、大きなことは考えない方がいい。そのかわり、小さなこと、、小さな思い、、小さな親切、、、それを無理なく正直に行う。

そうすれば大体の関係はうまくいくと思う。小さなことができない人が大きなことを考えたりする。

それは優しさであるかもしれないが、どこかにすでに破たんしたものが見える。

季節も一足飛に変わらない。一進一退を繰り返しながら、ジョジョに春になり、夏になり、季節が変わる。

一発大逆転もときには必要な場合もあるとは思うが、大体は不要。小さな変化しか大きな変化に結びつかない。

地球上の植物をすべて黄色に変えると思った人が、大量のペンキをぶちまけたところで、決してすべての植物を黄色に変えることなどできない。

しかし、黙って待っていれば、秋となり、植物は自然と黄色に変化する。一つ一つの葉の小さな変化、、、時が来れば一つ一つが勝手に変化していく。

一つ一つの小さな思いが大きなものを動かす。

今、日本と世界には、おかしなことがあまりに多い気がする。おそらく多くの人がそう思っている。

一つ一つの小さな思いがなんだか共通しだしている。

それはおそらく大きなペンキのぶちまけでいったんは消されるのかもしれないが、ペンキの量などタカがしれている。

戦車もICBMも同じ。やればやるだけ、やっぱりおかしいぞ、、、の小さな気持ちが増えていく。

ペンキで全体を色分けすることなどもうできない時代なのだ。

テレビは日ましに魅力をうしなっている。詳しいことはよくわからない。でも、何かバカらしい、、、面白くない、、、不快な気がする、、、、という小さな思いが大きくなっている。

新聞も同じ、仕事も学校も社会も、、、何かおかしい、、、の小さな思い。

昔、吉野家の牛丼を食べたとき、いつもと違う味がした。でも、皆おとなしく食べている。

しかしあまりにおかしいので「これ、いつもと違う味がするけど、、、」と学生の私は思い切って言った。

すると吉野家の店員さんが、「えっ、そうですか。同じはずですけど、、、」と、そっけない。

その時でした。それまで黙ってたべていたお客様が一斉に「おかしい、、、」と言い出したのだ。

ああ、時代が変化するのは、こうやってなんだな、、、と、なんだか不思議な思いを吉野家さんで昔体験したことがある。(吉野家さん、今はそんなことはないと思います。)

私のように口に出す人は少ないかもしれないが、皆きっと感じている。

「あれ、王様は裸だよ、、、」と、誰かが言い出すことをきっと王様は恐れているのだろう。

ハワイからアラスカ、、、逆に言えば、アラスカからハワイは、まさに30分の時代に入った。

小さな真実や思いを積み重ねていくことが大事なんだな、と思った次第。

しかし、山の夜の雪はとてもきれいでした。