暮れの缶詰

暮れも押し迫った本日、遅れ遅れの仕事のため、一日缶詰状態でしたが、おかげさまでどうにか目処がたった。Sさんお疲れ様でした。これまで引き伸ばしてしまい、ごめんなさい。最近の私の仕事のパターンは半缶詰状態がけっこう多いです。とにかくここに来て、原稿を書いてください、、、という形。実は私にとってもこれだと確実に仕事が進む。締め切り仕事だとついのびのびになってしまうケースが多く、いつしか半缶詰仕事のやり方が定着。とにかく多くの方々にご迷惑を今年もおかけした。来年はもう少しやり方を考えなくては。
 関係ないが、本日、古館キャスターのニュース番組を見てびっくり。金書記長の死後、流れが変わったという印象を持った私だが、早くもニュースの流れに変化が現れた印象。マスコミはもう民主党政権に見切りをつけたことがはっきりした。一緒にこのままの姿勢でやっていくと、自分らも犯罪者にされてしまう、、、という危機感がしっかり出ていた。古館は震災当時の政府対応を厳しく今さらになって批判を始めたが、枝野と呼び捨てしたのには驚き。枝野呼ばわりで、敬称は一切なし。変わり身の早さには唖然とする思いだが、自分らの反省も聞きたい気分。私は古館の朗読を昔聞いたことがある。それは芭蕉の奥の細道の冒頭の一文だった。「月日は百代のかきゃくにして行きかう年もまた旅人なり、、、」というところだったが、本当に全身に鳥肌がたった。あまりにすばらしい朗読だった。これだけの才能をつまらないニュースキャスターで消費していく古館を見て、さびしい思いをその後抱いた。キャスターとしての内容も公平ではなく、なんだか、、、という気持ちを抱いていた。そして古館にいつか、「あの朗読がまた聴きたい、、、」というようなファンレターを出して、魂の後悔を引き出したいなどと勝ってに思っていた。おそらく古館の朗読に感動するファンの存在に気づけば、自分がやってきたことを馬鹿らしくおもうだけの才能は彼にはあるのでは、、、と期待があったからだ。
 しかし、古館はじめ、NHKの色調もこれから変化してくるのではないか。アメリカは本当に追い詰められている可能性があると思う。戦争も起こせない、、、イラン制裁はするだろうが、イランはホルムズ湾を封鎖すると案の定言い出した。もっとも影響を受けるのは日本だが、その程度のことはこの冬は覚悟はしておいたほうがいいと思うが、今の流れはこれまでと違うと思う。いまおきていることは、聖書に書かれているような終末の現象とはまったく違う。人間の力でどうにでもなるものである。そのことを間違えてはいけない。運命力に見せかけてこの世を支配するやり方が、まさに魔術の時代の特徴であり、私たちはこれまで近代的だと思いつつ、実は魔術の時代、信仰の時代を生きていたのだ。だから、こんなアスファルト世界に疑問を持つこともなく、仕事に追われ続けて生活者にもなれない現状を甘んじて受け止め、お金でしか未来の安心は買えないと、本気で思ってきたのだ、、それは私たちが信仰の時代を生きてきたからに他ならない。目を覚ませば、今の政権もアメリカも世界を支配している構造も、おかしなものは霧のように霧散する。来年は残っていくおかしな信仰と、夢から覚めた未来へつながる現実とリアリティが同居する不思議な時代になっていくと思う。どちらに足場をおくかで、私たちの存在の確かさも変わってくる。この年の瀬にきて、色々なものが見えてくると思う。信仰の部分のお金、、、信仰の部分の仕事、、、信仰の部分の時間は、段々と霧の中に消えていく2012年になっていく。原発も経済も軍事も、すべてが信仰だった。偽りの信仰だった。偽りの信仰を使って民を支配したものだけが富んでいったが、そろそろ手品の種明かしのときがやってきている。