震為雷

川中島で病死した武田信玄の訃報は隠されたという。大将の死が知れ渡るのはまずいとの判断からだ。将軍様の死も果たして発表の日であったかどうかはわからない。もっと前に死んでいたかもしれないし、発表通りだったのかもしれないが、大切なことは、なぜ、今日の発表となったかということだ。年内に何かがあると誰もが薄々と感じていたと思うが、今回の出来事も単に一国の出来事とは違う。世界の流れの中でのことだ。アメリカとドルを守るためのぎりぎりの駆け引きが、今、起こる大きな出来事のすべてに共通していると思ってよい。年内にまだ何かあるかもしれないが、世界の支配力学が微妙に変化してきていることは間違いない気がする。まだ新たな仕掛けがあるのかもしれないが、日本は危機を一応脱しつつあるのではないだろうか。日本に仕掛けられてきた色々な出来事の底が割れてしまい、手品の仕掛けが見通せるようになってしまったからだ。しかしもしそうだとしても、そのことがこれからどういう変化になってあらわれてくるかは、わからないが。言えることは、日本の財政事情はひどいとはいえ、将来的に見て無から有を生み出し、将来の富を約束することができる唯一のものが実は日本であることは、意外に事実なのである。
 アメリカはこれまで行き詰ると暴力に訴え、また、ルールを基本的に変えてしまい、自分に有利なゲームを再開させるやり方で、ここまでもってきた。しかし、こうした手順ややり方がもう通用しないところに来てしまった。TPPもそうだが、もうルールを変えて生き残るというやり方がここに来て急速に効かなくなっている。ではどこのルールに従うのか、、、となると、ルールの正当性が、日本にしかなくなってしまった。ルールとは信用だと言ってもいい。それぞれの国々がみな自分のご都合ルールをあてはめて自国を守ろうとする状態なので、信頼できるルールが日本にしか残らなくなってしまったという不思議なことが突然起こり始めた。アメリカはもうルールを変えて生き残りをはかる道をふさがれている気がする。それでもやることはやるだろうが、戦争を起こしたくてもどこも乗ってこない、、、ルールも変えられない、、、飲み込んだはずの日本に頭を下げてでも助けを求めるしかなくなる、、、きっとそんなことが水面下で起きているのでしょう。
 将軍様の死のあと、日本を取り巻く半島情勢はどうなっていくのか、日本のこれからの政治をみていればそれがきっとわかると思う。現政権の民主党はきっと壊れるでしょう。これまで威張り腐っていた日本の支配層は急激に力を失っていくはず。なんであれ、慈悲の心を持つ人が日本では上に立たない限り、今回のピンチを奇跡的に抜けたとしても、またすぐにつかまります。これまで悪く言われる中で、それでも与えることの多かった日本、、、そのおかげで今回のピンチを抜けられることになったと、私は勝手に思っています。まあ、そんなに甘くないとは思うけど、私は日本は最悪の危機を一応抜けたと思います。ただし、これまでの上が壊れていく大激震はあると思うので、一見して大波乱は続くのでしょうが、心ある人には心配無用の流れとなるのでは。
 放射能問題はよくわからないけど、冷温停止状態ということだそうですが、冷温停止はあるけど、冷温停止状態の意味が不明。新たな造語のようですね。冷温停止はしてないけど、それに似たような状態という意味でしょうか。まあそういうのですから、これ以上もう放射能の放出レベルは上がらない、、、ということにしておきましょう。そこらじゅうで線量計を持って測定されているわけで、ウソはすぐにばれるでしょうから、そんなにはウソもつけなくなっている。なので希望的に考えておきましょう。タイトルの震為雷は、易経の卦で、雷が鳴っている時は恐れるが、実害はそれほどない、、、という意味。ただし、驚くことはこれからも続く、、という意味です。年内にまだ驚くことがあるかもしれませんがよく足元を見ていれば、お化けでも何でもないことがきっとわかるはずで、ハリウッド映画を見ているつもりで行きましょう。