ドルのゆくえ

アメリカの債務上限は無事に引き上げられたが、また近々に上限引き上げを迫らなければならなくなるいたちごっこを、世に知らしめたわけで、信用が第一の通貨の世界においてドルの信認は大きく揺らいだ。こうなっては一般的にはドルの信認はもう戻ることはあり得ない。ゴールドは全通貨に対して上昇し、通貨対ゴールドという、これまでの経済学者があり得ないと思っていた構図が実際に起こりだした。とくに日本の経済学者はゴールドなどというものは、すでに廃貨であるとの認識しかなく、金が通貨のかわりになるなどとは夢にも思っていなかったし、今でもきっとそう思っている。しかしそれは間違いである。それは経済学者として自分の頭脳から出てきた判断ではなく、アメリカから暗に押しつけられたマインドコントロール学問の結果だということを知らない。経済学者がゴールドをどうとらえているかで、その人の優秀さがわかると言ってもよい状況になっている。あと、数年もたつと、おそらく通貨は金銀になっていると私は思う。おそらく新通貨と旧来通貨を区分けする形での金銀新通貨が出てくる。それも100パーセント金銀通貨ではなく、一部金銀保障通貨ではないか。これは数年前に亡くなったゴールドの数少ないアナリストであった高橋氏が述べていたことだが、私はそれ以前に馬野周二氏というニューヨーク工科大学教授だった方が先に言いだしたことだったと記憶している。この馬野周二氏もすでにお亡くなりになっているらしいが、この方は大変な天才であった。馬野博士の時代分析は今にいたってまったく古くなっていない。まさにその通りの世界が見えてきている。私はそのさらに前に、ルルラブア女史によって、こうした時代が来ることをお聞きしていたが、ルルラブア女史、馬野周二博士のお二方の時代予測はまさにドンピシャとなった。どちらもすでにこの世にいないが、馬野氏のその予測力を恐れる勢力があり、出版の機会をなくしていった。最後の方ではわざと馬を牛と言い、野を確か丘だか、、とにかく正反対のお名前で著作を続けていたようだが、最後は発表の機会はなかったのではないだろうか。ルルラブア女史はそうした時代分析のような本は世に出さなかったし、発言もなかった。ただ仲間内では自分の星占い予測として大胆に未来社会について語ってくれた。私とA・Sさんはそうしたルル先生の大胆な星占い未来予測を直接に伺ったたった二人の人かもしれない。そしてまさにルル先生が予測した通りの時代が訪れようとしている。通貨は金銀となるだろう。と言って、金銀を購入することが安全とも言えない。盗まれたらおしまいだし、すぐに通貨どころでない時代展開がやってくるからだ。なので、むしろ体を鍛え、仲間を増やし、どんな状況の中でも生活していける工夫力や実際の力を持つことの方が重要だろう。そして魂の栄養としての古典や芸術の力は大きなものになると思う。高橋氏はドルは金本位制として復活するというが、私はそれはわからないと思う。しかし、ドルとは限らず、新規有力通貨が金銀本位、しかも部分的本位となり、旧通貨両立の流れができていくという馬野博士の考えを思う。アメリカのフォートノックスに本当にまだ金があるのかないのか、私にはわからない。しかし、金価格を意図的にここまで安く抑えてきたからには、相当な数の渡し玉が必要だったはずで、現物渡し決済によって、FRBの金塊はすでに安値受けした超金持ちのところに収まってしまっていると思う。中央銀行の金の多くが金価格安値路線の教養により、 銀行から個人へ流れたのではないか。その上で通貨を減価させていけば、一体どういう世の中になっていくのだろうか。こうした展開が今年後半、来年一年に渡り、段々と見えてくることになる。もう秘密でもなんでもないだろうから、こうしたことを言ったところで危険もないだろう。これで日本は一時的に金融面でもやられるだろうが、日本の出番はその次にやってくるのではないか。優秀な日本人の頭脳を平価とする円の時代の復活。馬野氏はそこまで予言されていた。さて、どうなることやら。ルル先生、馬野先生のかわりにしかと見ていきたいと思う。

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