明日から連休

明日から連休だが29日は昭和様のお誕生日で緑の日。この日が来るといつも思い出すこと、それは、、、、私は今の仕事以外に、ひとつだけ特技がある。それはゴキブリ退治なのだ。ゴキブリ退治は個人の技がしめる部分が大きく、どんなによい噴霧器を使ってもやる人が下手だとゴキブリを退治できない。私は割合に得意な方でその昔、小僧寿しチェーンなどでも、ほかの業者がやってどうにもおさまらなかったゴキブリを、私がぴたりと止めた、、という実績がある。たしかにコツがあり、ゴキブリの巣を正確に突き止めない限り、何度消毒しても同じことになる。どこに巣があるかを調べるには、ゴキブリの侵入経路などを探っていくことになるのだが、まあ、予想もつかない場所に巣をつくるケースがある。なんで昭和様の緑の日にゴキブリの話しなどするのかというと、実は、私は天皇誕生日に使用する特別な調理場のゴキブリ駆除やネズミの駆除作業を若き日に7年間ほどやっていたのだ。大変きれいな調理場であり、ゴキブリもネズミもいなかったが、念のため、そうした消毒作業をやるわけだ。毎年4月29日が近づくと、その数週間前から皇居に行き、ゴキブリ退治を行う。ゴキブリは一匹も現れず、完全に予防的な作業だったが、桔梗門や坂下門に車で近づくと、遠くの方から皇宮警察が双眼鏡で監視している。車の中には燻蒸作業に使う、まるでロケット砲のような機械を積んでおり、その先端が長いために窓から数十センチほど筒が出ている。誤解したのか、皇宮警察官の顔色が遠目にも変わり、動きがあわただしくなる、私が門に到達するとサアーとまわりを囲まれることになるわけだ。色々と説明してやっとパスとなるのだが、あの緊張感は今でも覚えている。毎年5日ほど通ったので、皇居には何度も行ったことになる。以来、皇居のゴキブリ退治をしていた、、、という私の自慢話を聞いた人は多いと思う。3Kにあたる仕事だったが、賃金は非常に良かった。大体の仕事において昔の方が間違いなく賃金はよかったと思うが、とくにこうした不人気仕事は非常によかった。夜中にしかできない場合もあり、深夜手当がついたりすると、もらう方としても驚くような金額が加算されたりした。いずれ占星術か物書きになろうと夢を抱きながら、ゴキブリ退治をしていた青春時代をこの時期になると思い出す。昭和様もお隠れになってもう20年以上の月日がたつ。今もご健在であられたら、震災と原発の現況をどのようにご覧になられることだろう。今の日本は、国民も政治家も企業家も、そして天皇も、すべての人が悩んでいる。ある意味一体となっているとも言える。大きな可能性がそこにある。