政府東電切り

政府の口調が東電に対して変わってきた。東電切りを行い、政府への信頼をつなぎとめようとしている。これまでは一体だったがさすがにこのままでは政府も持たない。そこでの東電切りである。秀才連中が考えることはこの程度だが、国民は人がいいのですぐにだまされる。しかしこれでもう政府は原発政策を続けることはできないので、自然の流れとも言える。 昨日、最悪の事態とはどういう事態か、と書いたが、指摘があり、プルサーマル3号炉のみの問題ではなく、一基が暴走して爆発したら近づけなくなるので、すべての炉が暴走し、ほったらかし状態となる、ということらしい。確かにそうでしょう。その場合はどのくらいの範囲が避難対象になるのだろう。おそらく100キロは超えるのでは。また長期間の影響を考えると首都圏は人が住むには適さない土地になるはず。福島、茨城、宮城、千葉、などは農作物がしばらくか数百年かはわからないが、できなくなる。結構な穀倉地帯なので影響は大きい。首都圏消失、食料危機、経済破綻、、、これが日本の未来なのか、、、と思うと誰もが暗い気持ちになると思う。ただ、それでも上がまともな人に変われば、私はかえってよい結果になることもありうると言う考え。なんとしてもそうなってほしいのだが、もっとも怖いのは、こうした絶望的事態の対応として非常時の体制がとられ、前々から危惧していたところの強制収容所国家に変貌していく危機。これがもっとも怖い。私はアメリカでこれが起こると思っていたのだが、まさか日本が先にやられるとは思っていなかった。しかし敗戦国日本からまずつぶし、アメリカは居残る、、、ということになるのは、本当は考えてみればわかることなので、私のうかつであった。これをなんとしも阻止しなくてはならない。本当なら暴動が起きた時点ですぐにでもそうなる危険があったと思うが、東日本の人の冷静な対応と人間性の結果、これは今のところ防げている。ただし、東京消失、、、という事態になったときにどうなるかだが、ここも何とか切り抜けるしかないだろう。もう金儲けや立身出世などはどうでもよいことで、とくに東日本の人がそうした価値観にこれからも縛られていったとなると、東日本はおそらく強制収容所と化す。本当の意味で人間性が問われている。生きることの価値観が問われている。冷静に対処できれば、実は今起きている事態は必ず対応できる。ただし上が変わったあとのことだが。永遠に住めないと思われる福島でも、せいぜい土壌の上10センチの危険だと思うので、ひまわり耕作を数年続ける、、、そして放射能を食うバクテリア類を研究史、土壌に放出すれば、5年程度で世界一の土壌に変貌させることも可能だと思う。今の時代というのは、危機の後には最高のチャンスにすらなる、という裏表の関係にある。なんでもそういうものだが。海水の汚染についても何か目先のものでない根本的な発明などがきっと出てくると思うので、こうした危機を通して世界救済の道がかえってできてくるようになる。子供たちを蝕む放射能に対しても、英知が結集されればきっと逆転できるものが現れる。とにかく危機イコールチャンスなのだ。まだそれを言う段階にはないが、きっとそうなる。ただ、この悲劇が固定化されると東日本は強制収容所になる。これが最悪のシナリオだろう。
 東電の社長はどこにいるか知らないが、逃げている。彼は異様なコストダウンを図ったことで社長になった人である。安全性も何もかも捨て去って自分の出世に結びつけた。それを了承した政府も同罪である。東電とは国策企業であり、日本の暗い部分を集大成したような性質がある。そこにこうしたことが起こる。それはそうしたものをこの日本から一掃させようとする天意として捕らえることができる。