危機の符合

前原辞任につぐ側近の竹島問題に至っても、なを居座ろうとする現政権はある意味すごい。しかし今回の出来事はやっぱり致命的ではないか。この政権が国民の側に立っているのではなく、外国のサイドにあったことを、今回の二例の出来事はからくも示してしまった。本来なら即総辞職しなければならない状況である。
 気になるのは、スペイン国債のさらなる格下げ、韓国で起きた一種の取り付け騒ぎ的事件、アメリカの財政赤字のゆくえ、日本でも予算関連の行方が不透明である点、中国のアメリカ国債不購入姿勢がちらほら出ていること、中東での出来事の拡大の可能性、こうした事柄を後押しするように出てくる、これまでは隠されていた情報のリーク、まだまだあるが、こうしたことがある日、いっせいに形になったら、どうなるか。世界に大混乱を起こせる潜在的な出来事があまりに多くあり過ぎ、最大の効果を狙って金融の崩壊を考える者がもしいたとしたら、これは使える、、というか、使うためにこうなっていると考えられる。今、3月末ごろまでにアメリカも財政赤字の上限を引き上げる法案が通らなかったら、問題は具体的に出てくる。一種のデフォルトだが、これまではまあ、なんとかつじつま合わせをそのうちやるに決まっている、、、と考えられたし、実際にそうやってきた。今回も同様にとらえている人がほとんどである。だからまだ本当の問題とはなっていない。日本も同様である。なんだかんだ管政権をあいまいに持たせている。そのため、予算関連法案が通らなくても、最後の最後にはどこかで手打ちがあるだろうと、国民の大勢もタカをくくっている。しかし、色々な潜在的危機がこうもそろって同じ時期にでそろうようになっているのを見ると、これはおかしいな、、、という気持ちがしてくる。世界中で同時にデフォルト的な事柄を起こせば、どこか一国に責任もないし、大変なご時世ということになる。どこかの国に突然爆弾が投下されたら世界はそのことを大問題として扱うだろうが、世界中の国に同時に爆弾が落ちたなら、大変なご時世ということで、意外に好都合な面がある。この春は危険だと感じたのは、こうした理由だ。どの国もあまりに似通っている。同時に何かを起こせる可能性を持っている。このことが気になる。管政権なども持たせるところまでもたせ、本当はもうすでにもってなどないのだが、常識を打ち破って持たせ、アメリカと一緒に何かやる直前に辞職すれば効果は絶大。まさかそのように考えてもないとは思うが、それができる状況がそろっているところが怖いのである。中国も変化が近づいたことを察知してかどうか、貿易額の急激な減少。何かを考えていることは確実。中国のアメリカ国債不購入の発表が、スイッチになるのかしら。中東や極東の出来事はアメリカ弱体化を隠す最後の混乱としても利用された節もあるしで、この春は一応最大の注意が必要かも。もう少し遅れて夏になるかもしれないが、何が起ころうともインチキ政権が惰性で続くあたり、誰か、覚悟して何かをやろうとしている匂いがプンプンします。

 本日はタマサロンには大勢の皆さまにおいでいただき、ありがとうございました。おかげ様で楽しい会になりました。林氏との和歌の披講も喜ばれたようでうれしかったです。披講を聞くと、なぜか理由もなく涙が出てくる、、、という方がけっこういらっしゃって、本日もけっこういらっしゃったようですが、ちょうど3月10日の東京空襲にあたったことも関係あったかもしれません。林氏との打ち合わせで、本日は東京空襲の日なので、、、とお互い暗黙のうちに、そこで亡くなった方への御弔いの気持ちを持って臨みました。本当にあれはひどい空襲で、虐殺が目的でした。逃げられないように円周上にまず空襲を行い、人々がその円周上から逃げられないようにしてゆっくりと内部に焼夷弾を落として行ったのです。恨みごととかではなく、事実の話しとして、人は国が違うからというだけでそういうことができるということは悲しいことであり、やってはいけないことです。国が許せばそれができるということですが、国にも他国の人の生活や命を奪う権利はないはず。私たちの時代は、そうしたあたり前のことすら守られない形で、いたずらに文明のみが発展してきたのです。もうおかしな人が国や世界を運営することも、おかしな人が上に立つことも、時代遅れなんです。