やぎ座の冥王星のつづき
やぎ座の冥王星が最終的に残った企業による地球支配の時代という、暗い側面を示すわけだが、どこかで発展を止めて、露骨に管理社会に変更させていく流れも出てくる。すでにこれは始まりつつある。派遣社員の経験者は多かれ少なかれ、こうした流れを感じているはず。また、しばらく仕事から遠ざかっていた人が、バイトでもしてみようか、、、と初めても、おそらく数年前よりも今の方がいやな思いをすることが多くなっているはず。バイトや派遣社員を管理する上の人自体が、厳しい管理下にあるわけで、自分に責任がかからない形のやり方しか関心がなく、下にもあたる。そのためどこも似たような人使いスタイルになっている。とくに自給が安いバイトの方がこうした傾向があると思う。どこまでも人間をバカにしている、そんな感じ。そういう企業はいずれ必ずつぶれるが、合理化の現在ではピークに達しつつある。要するにいやな時代とも言える。ただこのいやな時代はまだ多少は続くので、早く別の生き方を考え実行する以外にない。いつも言うことだが、自給800円程度でいやな思いするくらいなら、何かほかのことを考えた方が得。どうしても現金収入が必要、という現代性があるため、別の生き方が考え付かないわけだが、だから私は月3万円で暮らす方法や家族全員で家業を行う方法がいいと思っているわけだ。
さて、やぎ座冥王星のもう一つの側面は、大地の変化だ。やぎ座のシンボルマークは下半身は魚、上半身がやぎ、というスタイル。大陸の浮き沈み状態から、新たな大陸に這い上がるやぎ、を示すわけで、太古の伝統から言うと、陸地の移動や変動と関係する星座。こうしたことはめったに起こるものではないが、冥王星はめったにおこらないことを起こす星。このところの火山活動をみると、かなり大きな地殻の変動の時期に入っているのかもしれない。実際にこれから10数年の間に大陸が沈むとか新たな大陸が現れるということはないのかもしれないが、それに匹敵するような出来事や自然の変化はあるはず。人類の思惑を超えて地球も歴史も動いていくことになる。この世の勝利者も花をつけたまま枯れていくようなスピード変化があるだろう。こうした時代でなくとも、平家20年、ナチス20年と短い命だった。ましてやぎ座の時代に永久の支配構造が永続するとは思えない。完成したと思ったつかの間、跡形もなく消えさる宿命がある。本気で1千年王国と目指すのなら、もっと違った方法を考えなくてはならない。勝ち過ぎも完成もはかなさを近づけるカギになる。負けながら勝っていく以外、この世に長らえることはできない。冥王星は宇宙の影響の入り口、そのポータルとして機能する。宇宙的に考えるやぎ座とは、別世界の存在と影響が地上におよんでくることを示す。これまで見えなかった世界の突然の侵入。支配が完成されたと思ったとたん、ポカンとする事態が訪れる。その昔、まだ中学生のころだった。願っていたことが奇跡的にすべてスムースにすすみ、一種の完成を感じたことがあった。しかしその数分後から自分の中からエネルギーが抜けていくことを感じた。まだ中学生の元気あふれる時代の話でそう簡単にエネルギーが抜けるはずはないのだが、危機感を抱くほど、私はエネルギーの消失を感じた。完成ほど怖いものはないのである。変化すること、変化を受け入れることは、その逆になるわけで、簡単に言うと元気になる。規則、原則、ルール、管理、監視、、、行き詰る現代ではあるが、勝利者が最後の完成を目指して頑張っているということでもある。変化から得られるエネルギーも最大値に至るわけで、しばられ息を詰まらせやすい生き方の一方で、エネルギーに満ちた変化の生き方との、見事な対比を見せてくる。どちらを選ぶのももちろん自由。