ダメ連合

中東から出発した市民運動はリビアにまで至り、市民がかなり殺されている。もう思想やイデオロギー闘争ではなく、宗教闘争とも違い、市民闘争となっている。インチキな上位者に対する、市民の反抗という絵。もっともひどいのが中国や日本だろうから、両国のマスコミはあまり取り上げたがらない。自分の国とは違うとらえ方だが、本質は同じだから芝居を演じるしかないのだろう。今の世界はこうしたインチキ連合で運営されていることが65年の時代を経て再び理解されてきた。実感されてきた。なぜ65年か、、というと、先の大戦もこうした構図が一面であったためである。日独伊が何にたいして戦ったか、、相手は連合軍という形だが、ではその連合軍とは何か、、、真相の一面が見えてくるわけで、わかる人にはとっくにわかっていたことなのかもしれない。リビアを始め、サウジ、イランでも民主運動が発展する絵になるはずで、そうなると中国や日本はどうなるか。最大のインチキといえば通貨であり、通貨発行権を有するFRBに行きつく。ここが崩壊するまでこうした流れは続くことになるはずだ。インチキする方としても、もう戦後に築きあげた世界インチキシステムでは機能しないことがわかっているので、新たなインチキシステムをつくるためにも一度ご破算に持っていくしかない。民衆の方としてももう騙され切っているので、これ以上騙されるか、、、の気持ちでデモを行っているわけで、民意も新たなインチキ勢力も同じ方向を向いている。だから、これは行きつくところまで行く。どこに分かれ目がくるかというと、大混乱の中でも、新たな生活スタイルを築けるかどうか、、、にかっかっている。新らしい魅力的な生活スタイルを築くことができたら、大混乱は自然終息する。その場合は大混乱を利用して次の収奪新システムに移行したい勢力を抑えることが可能になる。これから競争が始まる。その競争は壊し合いの競争をならざるを得ない。だから今回の混乱は世界的に行きつくところまで行く可能性がある。具体的に言うと、金融異変、それに伴う経済破綻、同時に食糧危機、などだが、政変ももちろん大きくなる。世界では大混乱になると思うが、こうしたことがこの5年以内に進行しピークを迎えるだろう。日本も大混乱だが上がちゃんとした日本のことを考え実行する者が政治を行えば、混乱はかえって新たなシステムを生むチャンスにもなる。アメリカではそれは期待できない。これまでの負のツケが大きすぎ、悪魔に乗っ取られすぎた形。FRBの負債はいかばかりか。それは国民につけられたツケなのだから、アメリカは奴隷化されるか何十代にまでわたるツケを永遠に支払わされるか、国自体を崩壊させるか、しかない。本当なら基軸通貨を持つことは強みだから何としてもそれを維持した政策で行くのが本筋と思われるが、そうした方向ではなく、アメリカの打つ政策はことごとく自国を追いこみ、崩壊の際の衝撃がわざと大きくなるような政策ばかりの連続であるから、これは本気で壊したいのだな、とわかる。目的達成のためには、第二次世界大戦まで引き起こすのが人間のトップだ。アメリカを壊し、資本主義を壊し、世界を大混乱にする程度のことは当然行う。甘く見ない方がいい。日本はそこで何を行うか。食糧危機が訪れた場合、日本はこれまでの農業政策で非常に不利な形にされているので、かなり効く。だから真っ先に行わねばならないことは、食糧自給体制の確立となる。日本の女性が率先してこれは行えると思う。マンションの中でも屋上でも農作物は作れる。しかも美しい農園風園芸が流行することになる。日本はいずれ上が変わるだろうから、そうしたらとにかく鎖国し、変な人とは付き合わないようにし、新たな生活のシステムを作ってしまえばいい。それはあっという間にユートピアにすらなる。10年以上前に出した、森と平野に分化定住する時代、だが、本当にそうした時代がやってくる。この本は出しておいてよかったと今更ながら思う。エネルギーもタダになる。食糧もタダになる。教育は国まかせではなく、地域の優秀な人がいいシステムを考え実行するようになる。どこに行ってもそれぞれの文化や風土に根差したものが息づき、旅行が楽しくて仕方なくなる。移動も自転車道が全国に整備され電動自転車が乗り捨て自由で安価で借りられる。ホスピタリティに富んだ旅館、温泉、民宿、それがどれも安価で清潔で愉快だ。日本人全員がやさしく親切で善意で人に接するようになる。守るものはなくとも与えるものがたくさんあるという人々の群れ。それでいて無限に生み出される富。上が変わり、政策が変わり、時が変わると、こうしたことが起きてくる。何より地球が喜ぶ。地球の富を一人占めし、地上の民を使役しつくしたところから、世界は行き詰った。その逆の政策は人間味にあふれた地上の楽園を作っていく。白人に壊された無数の楽園と民の息吹はすみやかに再生される。200年前のハワイやインドネシアや南の海洋諸国などは、どんなに楽園であったことだろう。500年前のアフリカにはどんなに豊かな喜びの日々があったことだろうか。そうした人間の営みが今度は力を持って、一回り豊かになってよみがえってくる。人は上を目指さなくなる。自己の充実を完成を目指すことで、他者との争いは不要になる。生きる喜びの表現としての文化が花開く。上の上の支配者も、支配者でいることに飽きてくる。そんなことよりも素直で正直な民に囲まれ、うそでない尊敬を集めて生きることを求めだす。心理操作により自由に扱える恋人をつくるより、揺れ動く自由な心を持った乙女に愛される価値の方が上であることに上位者も気付いていく。そしてやがてすべての人びとの垣根がなくなり、不要となる。その形を日本も世界もできるところから目指すことだ。太陽の異変は時の変化を告げている。宇宙の様相も変化を見せている。天王星でも海王星でも極の移動がすでに起きている。イエスが語った人の子の時代がもうすぐ始まる。世界各地で起きている民衆の民主化運動は、法衣を着た悪魔の存在を知ったことに、由来しているのである。