米中協賛、米中沈没

今回の半島の出来事を見ていると、裏で中国とアメリカがうごめいていることが、誰の目にもわかると思う。まあ、こうやって歴史に介入し、チェスの駒を扱うように大国は小国を扱ってきたのだろうが、どうだろう、そんなことがこれからも続けられるのだろうか。私はおおいに疑問を感じている。大国に力があることは確かだが、占星術的に言うと、パワーとしての力の行使は、段々と意味のないものになりつつある。時間の流れは今、こちら側にあるようにも思う。大国をパワーの現場に引き出し、その矛盾点をついて一挙に歴史を転換させうる、そういう形もあるのではないだろうか。今回の件で言うなら、こういうときこそ、南北が何もまじえずに語り合い、半島を逆に統一することだってできる。まあ、マスコミが抑えられているので、それは難しい面はあるだろうが。マスコミは北を攻めろ、報復しろの一点ばりだろう。こうして戦争をはやしたてる。本当に韓国の人のことを思っているとは思えない。中国は北の肩を持つような印象を与えるが、あわよくば半島を自分のものにしたい気持ちを秘めている。アメリカはとにかく戦火を起こしてくれさえすれば、アジアの独立もなくなるし、景気はよくなるし、日本をいつまでも戦時下に閉じ込め、アメリカのいうなりにさせられる、、、と、本気で思っている節がある。どっちにしろ、韓国も北も、大国の思惑に踊らされているわけで、そのために両国民の命をかけるのは、あまりに理不尽。今こそ逆手にとって半島の理想的一体化を推し進める竜馬は出てこないか。北も韓国も、一般庶民は誰ひとり、戦争など望んでなどいないと思うが、そうでもないのかしら。
 米中は裏で協賛してこの事態を起こしたと思うが、さあ、次が分からなくなっている。下手するとアメリカにとられてしまう、、、と思う中国。下手すると中国に取られてしまうと思っているアメリカ。そしてやがて気がつく、知らない間にまずいぞ、みんなが見物している。しかもなんだか時代のベクトルが変わりだしているぞ、と気づく利口者も出てくる。今回の砲弾劇は、米中に二大大国を表に引き出し、その本音やありようや思惑を、試す場面となり得るところが面白い。下手するとどちらも沈没の始まりになるかもしれない、その可能性を指摘する人は少ないと思うが、どうだろう。本当にこのまま中国に派遣が移っていくのだろうか。みんなはそう思っていると思うが、私にはそうはどうしても思えない。実は米中はお互いに深く短刀を突きつけ合っている。どちらが勝つ、という勝負は最初からできないカップルなのだ。けっきょく、中国派もアメリカ派も、どちらの派閥的勢力は、今、どの国でも難儀しているではないか。日本でも、管内閣も問題外となり、かと言って小沢も窮地であることには変わりない。米中沈没、、、時代の動きは誰の予想よりも劇的でスピードアップしているようだが。