百歳姫(20×5)ももとせひめ  旗揚げ

昨日は私とプロデューサーのH氏とで企画した百歳姫の第一回会合があった。この百歳姫とは、若い女性5人のグループで、和の魅力と力を世に示したい、、、という考えで結成された。12月10日に星と森披講学習会の公演があるが、そこでのお披露目が当初の目的。日本的なものは言語の違いが根本にあるためか、海外の文化と大きく異なる面がある。優位にたとうとする価値観に対して、和の価値観を重視する。今の日本を見て、そんなことないだろう、、、というご指摘は当然あると思うが、それでもやはり世界から人がよいと馬鹿にまでされている日本人や日本的なやり方を見ると、海外とはずいぶんと違うものを感じる。その根底には言語の違い、子音と母音と組んだ言葉、さらに母音のみの言葉を使う言語体系があるのだが、これは決して海外では認めたがらない。事実なので認める以外ないと思うのだが、白人の偏見と自分らの優位性が覆されるという不安は、日本人にはおそらく想像できないほど強い。日本の言葉だけが他の言葉と構造的に違い、それが文化のありように影響を与えるなどということは、絶対にないと考えたいのだろう。しかし言語発声の構造の違いが脳に影響を与えないわけがない。角田理論は正しいことは間違いないにも関わらず、極めて例外的な事象やとるに足らない部分をあげてその理論を封印しようとする。あからさまに反対すると、注目を浴びて、日本語言語の特殊性がばれてしまう、、、そうした恐れもあると思う。戦争で日本は負けたが、GHQは和歌をとくにかく禁止し、他の文化よりも長くそれを禁止した。和歌がなぜ禁止されるのか、、それは敵性文化という側面以上にそれ自体に大きな問題が彼らにしてみればあるからに他ならない。それは言霊学の抹殺である。彼らはそれがすべての基本原理の大本であることを実はわかっていたのだ。分析能力においては、彼らは日本人の比ではない。なぜ、日本はひとつにまとまるのか、、、なぜ日本人は無から有をつくれるのか、、その元に日本語があること、その言語の特殊性をもっとも理想的にあらわした言霊文化である和歌を禁止させることは、最重要の優先事項だったろう。その後、日本人はあっという間に列強に追いつき、明治でもそうだったが、戦後もいち早く復興し、あっという間に世界一の経済大国になってしまった。とにかく日本をひとつにまとめては勝ち目がない。日本人を分裂させなくては決して自由に扱えない、、、それが戦後からつづく日本支配のキーポイントであり、確かにそうした政策が一貫して打たれてきた。政局もすぐに分裂させられ力が出せない状態。この数年の動きだけをみていてもよくわかる。アメリカの言う分をよく聞く自民党政権だけが長持ちしただけ。アメリカのポチでいようがなんでもいいが、日本の力の元の元には日本語があるのだ。その基本は和である。東に進み、さらに東に進むと、世界のどこからでも大体は日本に行きつく。大陸から、黒潮から、日本にはたくさんの人種がやってきただろう。それらを分裂させて争そわせることなく、むしろ和してひとつの溶鉱炉に溶け込ませたのは、日本語であり、和の歌であった。すべては日本語の秘密がある。これは言い過ぎてもいいほど基本的なことで、この点からの時代づくりや文化づくりをしない限り、大きくは発展しない。日本の力はやはり和にあるのだ。そしてそれが次の時代原理となることは、順番から言って当然となる。このまま分裂をつづけていけば、もう人類も人種も地球もジエンドに行くまで行ってしまうことが分かっているからである。なんだか百歳姫の説明が変な方向へ行ってしまったが、私は日本語文化の再生の祈りとして、この百歳姫を考えた。祈りは少女に限る。キムヨナがあれだけ人気になったのかは、キムに韓国民の祈りを集約させたからである。ジャンヌダルクもそうだった。思想でも宗教でもなく、民の祈りを若い女性に託す、、、それが自然な文化の形でもある。私のようなおっさんが祈るのもいいが、絵にはなるまいし、魅力に欠ける。数十人の力士に担がれた巨大な神輿に乗った百歳姫が、美しい和の歌を歌う、、、そしてその後にスポーツでも国際試合でも始めたら、全員が興奮するに決まっている。アキバなど目じゃなくなる。それは根底にある文化力の違いだ。明治以降、150年、日本人は西洋が優れ、西洋の物まねをし、それを当り前のように感じてきた。確かにそれをうまく取り入れており、生活もかなり快適にはなってきたが、それが人生の喜びだろうか、、それが人生の目的だろうか、、、というところまで、満たすものでないことも、わかってきている。何がかっこよく見えるか、、、若者は段々とわかって来ている。海外の物まねをする自分か、自分の中から出てくるものを表現する自分の方がかっこいいか、、、
 百歳姫がうまく行くかどうかは別として、命ある和の魅力、カッコよさをこれから追求していくつもりだ。皆様も、9月20日に結成される百歳姫に、どうかご支援をお願いいたします。