これからどう生きる
今、誰にも突き付けられている課題が、これだ。これからどう生きる、、、? 結婚してる人もしてない人も、正社員も非正規社員の人も、経営者もアルバイトも、金持ちも貧乏人も、同じように、これからどう生きる、、という課題が突きつけられているような気がする。手ごたえのある生き方を規模を拡大させずに自己実現的に生きている人はいち早くこうした課題から抜けていると思うが、多くの人はそうではない。安全にすがれるものはすでになく、みんなと一緒に何かをするというのもどこかまとまらない、、、以前から言ってきたが、それぞれがそれぞれの立場で一人の個にもどっていく時代になった。外部に答えはなく、自分の内にしか答えが見いだせない。しかしそれは本当はよいことだと思う。時代の流れは非常に悪い方向に流れているように見えて、実は良い方向に向かっている。おかしなものはだんだんと通用しなくなっている。それでもまだおかしな人があらゆる面で上に立ってはいるが、そのため、どこからも力が出ない。なので何をやってもうまくいかない。中国では国籍を持たない5億もいるといわれている人たちが、タダ同然で働かせられ、命の保証すらない状態に置かれている。アジアのへき地でも子供たちがただ同然で働かせられ、満足な食事も与えられてない状況もあるのではと疑われる。弱いもの、、、弱すぎるものを犠牲にし、大きな利益を上げているこうした構造が人類に悪い影響を与え、人類それ自体の質を落とし、人類自体に大きな危機をもたらそうとしている。労働力がただになった時代。それは組織的で陰湿で血も涙もないかつての奴隷制度以上の不気味さであり、巷にあふれる安価な製品の氾濫は彼らの人間性を奪ってできたものである。そんな豊かさなどいらない。子供を置き去りにして死なせた母は日本中の話題になるが、それ以上のひどいことが不思議なことに法律的に許されて実行されている。置き去りにした母は少なくとも子供を使役してもうけようなどとは思わなかったが、今の時代は子供を使ってただ労働を強要し、おそらく無数の子供らが死んでいっている。殺された子供らが作った靴をはき、服を着、家具で生活しているのが我々なのだ。これで世界がよくなるわけがないだろう。教育ができるわけがないだろう。命の大切さを語る言葉がうそっぽく聞こえる直感は、こうしたことから来ているのだろう。さあ、どうするか。何から始めるか。何よりも優先しなければならないことは何だろうか。今、殺されかかっているそうした子供たち、無国籍で使役奴隷にされている人たちを、とにかく助けることだろう。そうすると、この世の構造がだんだんと見えてくる。そうした人を助けようとすれば、それに反対する力が現れる。なんで、どうして助けちゃいけないの、、、となっていくうちにこの世がどうやって、何によって動いているかが、わかってくるだろう。そういえば、脚抜き女郎を助けようとすると、怖いお兄さん方が出てくる映画のように、今でもそうだということになる。儲けるということは、労働力をただにする、エネルギーをただにする、すなわちコストゼロに近付ければ儲かる。物質ではそれに限度があり、競合相手も同様となるが、労働力だけはタダにすれば商売は無敵である。子供が死んだってなんだってかまいやしない。すごい世の中である。ここを規制すれば、ここを本気で保護すれば、ここを罰すれば、はっきり言って世界は変わる。世界平和が難しいという言葉を信じてはいけない。何にでもツボがある。無国籍者の命、子供の命と健康を守る、、、これをやるだけで世界平和は達成される。なぜなら、今の文明は、犠牲を強い、それもあまりにひどい非人道的な犠牲を強い、その上にそうでない人が乗っかる、無常の文明だからである。これを壊さなくてはいけない。日本における派遣社員の悲劇も、その非人道性に対して、正規社員が無視し、その差別を黙っていたからに他ならない。差別を当たり前にし、その温度差、収入差によってもっていた文明。それはまともなエネルギー体とはなりえないので、いずれは全体にそうした病理は蔓延していく。初めは国民のため、低所得の人のためを優先させていた民主党ではなかったか。いつの間にか、そうではなくなっているのはどうしてか。差別容認、差別化優先に戻ろうとしてるのなら、それが上手な小泉などにやってもらえばいいだろう。あっという間に日本を差別社会にしてくれたのだから。一般の人もいま、自分はとりあえず安心だから、、、などとは考えない方がいいと思う。つい前まで、いま派遣で苦しんでいる人もそう考えていたに違いない。一流企業の部長クラスですら、やり方を間違えたら、すぐに貧困層と同様の実態にある。小金を数千万、一億程度は持っているので、まあ、大丈夫、、、と思っている小金持ちも、はたしてそうか。どうせつまらないことで金を失うに決まっている。一円でも増やしたい、、、という気持ちが地獄へその人を運んで行くかもしれない。自分は何十億以上ももっているリッチなので一生心配はない、と豪語したい金持ちも、はたしてそうだろうか。その金にはめぐりが詰まっている。無国籍で働きづめで殺されていった人の、子供たちの。何もオカルトチックに人を脅かしたいわけではないが、最後はそういう力が働くものだ。そう、今の時代の文明はあまりにめぐりを積みすぎたのだ。あまりに多い犠牲の上での繁栄でしかない。やり方を変えなくては。それには、こうした文明の犠牲に甘んじている人をまず先に解放しなければ。そこに本質があるので、きっと大反対が出るし、それによって、実は何で、この世が動いていたのか、、、ということが多くの人にわかるようになる。