母音物語り

昨年の夏から製作を続けてきた母音物語が完成した。本日プレスした完成品を見た。正式リリースは4月29日。それまでの注文用のアイコンなどをつける予定です。この母音物語は当初はあまり売れないかもしれないが、いずれきっとひそかに注目を集めることになると思う。
その理由はきわめて根源的な視点にたってつくられているからだ。言葉と音声の中に物事の本質的な基本がある。とくに母音は生命発声であり、人間が生きることそのものを示す音だ。この母音を言語に取り入れ、あらゆる音が母音、そして子音と母音と組んだ形で発声される日本語。その日本語によってつくられる和歌が日本文化の根底に位置し、日本文化を特徴づけていること。子音優位の海外文明がいま、限界を向かえており、生命発声に由来する母音言語である日本語の中に異質のものを和する秘密があること。それらは思想でもイデオロギーでもなく、現実の音声特徴として特異な点。こうしたことを確信犯的に捕らえて作られているのが母音物語である。実証的な試みだから、音声収録は驚くなかれ、200万ヘルツまで収録されている。そして倍音は第六次倍音まで確認されているという、まさにこの意味がわかる人にとっては驚きとなる。その時期がいつになるかはわからないが、こんなものがあったのか、、、といずれ驚く人がきっと出てくる。人間の耳に入る周波数は通常二万ヘルツである。しかし耳でない体は音を振動として体験している。CDが出たとき、それまでのアナログに比べて私はかなりがっかりしたが、その感性は正しかったと思う。アナログは5万ヘルツ収録してあるが、CDは耳に入る音以外はカットしてしまう。頭でっかちなそうした薄気味悪さがあらゆる面で時代をリードしてきた。体感を無視した理論構築により、金融までもが崩壊の危機に瀕している。次の時代原理には生命そのもの、生命と直結するものが中心にくることは確実である。その際、音は再発見される。とくに母音の言語、母音の意味、母音による和、、、母音物語にはそうした流れと実際が詰められている。よい再生機があれば、ソニーで出ているそうだが、かなりの高周波数を再現できるらしい。ブルーレイも同様だが、こうした再生機を用いれば、実際に高周波浴が可能であり、癒しの効果が確認できる。なんだか言葉でいうと難しい印象を与えるが、体を貫通する本当の生きている声が聞こえる、、ということになる。日本のミュージシャンのこれと思う方に聞いてもらい、音の革命が起こせたらうれしいと思っている。音は聞くものより、体験するものである。そこには大きな可能性の世界が開ける。母音物語がその一歩になってくれることを祈っている。どうか関心がある方は手にとり、体験してください。正式発売は29日からですので、またご案内させていただきたいと思います。