家業の時代
昔、一村一品運動というのがあったようだが、これからも家業を作ると強い。事業というような大げさなものではなく、家業をつくる。大企業がこれからはダメになっていく上に、その前には小企業がきつくなるだろうから、家業がある人は強い。ひとり一品でもよいが、家族や仲間と一緒の方が楽しいし規模も多少は大きくなるだろう。自給をもらって外に出ていても、もうこき使われるだけでもうからない、、、そういう傾向が顕著だろうから、ならば家業を作ることだ。何をするかは考えればあるものである。大企業のシステム不全が起こるときは流通も弱体化するだろうから、地域経済となっていく。それもかなり限定された小さな地域にやがてなっていくと思う。すでにアメリカではこうした傾向が出ており、大手のスーパーや全国チェーンの店で物を買うよりも、小さな近所の店で、、、という逆転現象が起こりつつある。これは日本でもいずれそうなっていく。その時、どこにでも売っているものよりも、手作りの安心できる物がいい、という形になる。工場通しで作られたものは、ほとんど体によくないものが多いので、一度こうした流れが芽生えたら意外と早く家業の時代が来るかもしれない。せいぜい、ご近所の数百件の家を相手にすればいいのだから、営業も楽である。口コミもすぐに効く。ただし、本当に良いもの、本当に良心的なもの、、、でないとこれからはダメ。売れるからといって味を落とす、心がこめられなくなる、、、というものはすぐに淘汰される。しかし頑固によいものを良心的に作り続ければ、きっとうまく行く。大きな儲けは期待できないだろうが、そこそこの利益と、仕事に対する誇りが得られる。そして正しい収入によって生活する喜びは家族に共有され、人間がまともな成長を見せるようになる。これなら人を喜ばせることができるかも、、、、という原点に立ち返り、それぞれがそれぞれの家業を起こす、、、、これも楽しい時代をつくる大きなカギのひとつとなるだろうから、民主党もこうした動きを応援してほしいと思う。