なんとか逃げ込み年末
サブプライムローン破たんから株価の暴落と金融危機。各国中央銀行のでたらめとも言える紙幣増刷により、金融機関の救済と株と国債の買い支えにより、なんとか逃げ込みを図れた今年だったが、はたして来年はどうなるか。バーナンキは金利据え置きを言ったが、実質金利の上昇を抑えられることはできないだろう。この数日の長期国債の金利上昇は非常に気にかかる。一時のようにあまり騒がれないところがかえって心配。ここにきての長期金利上昇は弁解なしにまずい。まあ、5パーセント程度までならなんとか取り繕えるかもしれないが、それを超えてくると言い訳がきかなくなる。現在の長期金利の上昇はあらゆる取り繕いをしてもなを上昇してしまうという、言わば死に至る病のようなもの。市場はまだ気づかぬふりをしているが、このまま上昇するようだとかなりヤバイのでは。今のところ金価格などを見ても、通常の金利上昇、すなわち出口戦略としての金利上昇という絵で下げているが、なんだ制御できなくなってきているぞ、、、という認識が急に来年に出てくるかもしれない。そうなると突然のインフレ。まあ、何であれ、社会の大激変を人間はその生涯に大体一度は経験するもの。私たちの時代は大きな戦争や大災害は一部ではあったが、そうしたものをまだ体験していない人が多い。おそらく私たちの時代にもそうした変化がもうすぐ訪れると思う。現在でも正しく分析すれば、よほどの神風が吹かない限り日本も世界も危ない状況にあることがわかると思う。実際に暮れのボーナスも減り、給与も減少傾向が著しい。すでに社会はきしみ初めていると思う。来年はどういう商売が儲かるか、想像がつかない。何もないのでは、、、という危惧すらある。何をしてももう儲からない時代、、、どの仕事も立ち行かなくなる、、、そんなことが本当にあるのか、、、と思うが、一般の民衆に使うお金がないのだから、だんだんとそうなり、そしてある段階に至ると急速にそうなっていく。そのある段階にすでに至ったという感触を持つ。デフレスパイラル状態の日本だが、輸入物価がジリジリと値上げしているものもある。アメリカの長期金利の上昇と一緒で、ここに至っての値上げは不気味である。まあ、それもこれも良くなっていくための崩壊現象が始まったと思えば気分は楽であるが、体制にしがみつくタイプの人にとっては先の見えない来年になるかもしれない。まあ、野菜の種さえ持っていれば、家の中や周辺を農園にすれば一家が食べていくぐらいのものはできる。服やあらゆる製品は大量生産のおかげで捨てるほどある。食糧だけある程度確保できれば、どうにかなるわけで、何も怖がる必要もなし。まあ、そこまで行くこともないだろうが、そのくらいの覚悟があれば時代の変化を楽しめると思う。戦争中に大本営発表がほとんど嘘だったように、現在も似たような情報統制状態にあるので、金融の実態が伝わってこない。そのため変化は突然起こりやすいから、来年は覚悟だけは持ち、余裕をもって眺めていよう。仕事がなくなったときは、何かやりたくてもできなかった勉強や習い事、研究などにあいた時間を向ければとてもよいのではないだろうか。変な時代がずっと続くよりも産みの苦しみと理解し、余裕を持って見つめていくのが来年の生き方という気がします。