密約の責任

沖縄返還に関した密約が元外務省の局長から出た。密約があったという噂は当時からあった。しかし国会での度重なる質問にも政府は否定してきた。要するに嘘をついていたことになる。これは犯罪である。時効は成立しているのだろうが、倫理的責任は免れない。要するに自民党の犯罪である。国民に嘘の情報を流し、税金を奪ったわけで、その罪は重い。こうしたことがなぜ今になって出てきたのかはわからないが、おそらく政治的な駆け引きがあってのことだろうが、ちょうど愛子様のお誕生日に嘘があばかれた。これは偶然とはいえ、これからの国の方向を意味すると思う。シンボリックに世の中の事象を捉える私としてはそう考えざるを得ない。海外もこうした日付に関した意味を理解しているので、愛子様のお誕生日にアメリカとの密約を開示したことは、日本の確かな意思としてとらえるはずだ。日本はやはりアメリカと距離を開け出すだろう。沖縄基地問題の行方について、アメリカ離れを国民に説得するために今回の告白は必要だったのだ。NHKのアナウンサーの態度もここに来て変わってきた。変わらざるを得ないだろう。普天間基地の問題は日本側の意思を通す形で決定することはこれで決まったと思う。しかし民主党の情報開示は遅いよね。自分たちにも影響が及ぶかもしれないとおっかなびっくりなのだろうが、相討ち覚悟で情報開示しなくては、食品偽装の告発でさえ相討ち覚悟でないとできなかったのだから、国家運営は腹をくくれる人がどれだけいるかにかかっている。その点、民主党は自民党よりも弱い面がある。