ルル先生の生誕日
お元気でいらっしゃったら、今日でルル先生はおいくつになられていただろう。日本の占星術ファンでルル先生のお名前を知らない人は少ないと思う。世界情勢の分析がルル先生は得意だった。そうしたものを一切発表することもなかったが、個人的に本当に世界のことを話しあったし、多くを学んだ。決してうがった意味ではなく、事実は表面的なものとは違って当然という考え、真実は隠されるもの、、という考えを私はルル先生から御教授されたようなものだ。そしてやがて来る時代について先生はよく話された。そしてその時が実際に訪れ出している。今ほど、ルル先生の話し、現在とこれからの時代分析を聞きたいと思うことはない。もう先生はいらっしゃらないから、私は時代を分析する際に、心理的にルル先生ならどう考えるだろうか、、ルル先生ならどう捉えるだろうか、、、と、自然に思ってしまっている。それほど、私に大きな影響を与えてくれた先生だった。最初の出会いから非常に温かい目で見抜かれていた。仕事の立場で苦境にあることを私が話さないにもかかわらず、さそり座の鋭い目で見抜き、帰りがけに非常に温かい言葉をかけてもらった。それがお付き合いの始まりだった。ルル先生は通常の方と違っていたのは、出生の状況からそうだった。卵の状態で生まれてきたのである。白い幕に全身を包まれて生まれられた。そのため、もう育たない、、、と誤解もされたのだが、当時は病院ではなく家庭出産のためもあっただろう。この状態は、袋子と言い、アメリカインディアンなどでは、大予言者が生まれる際の姿そのものであった。極めてまれにしか見られないものなのだが、まさにルル先生は大予言者であったと思う。私はルル先生から多くのことを教わった気がするが、言葉で学んだものよりも、その存在感から多くを得た気がする。お話しが好きな先生で、ご自身から会話を断るのは、甲府に戻る最終電車の時間のときだけだった。ルル先生がおっしゃっていた時代がまさにやってきた気がする。みずがめ座エイジであるが、その前の混乱と大掃除の意味がある。アクエアリスエイジという言葉は、いろいろな思惑が背後にある場合もあり、ここ10年はあまり使うことがためらわれるような雰囲気があった。しかし私はあえて雑誌ミスティなどの連載で、アクエアリスエイジの言葉を使わせていただいている。私の中には、ルル先生と長年にわたって話しあってきた、新しい時代、アクエアリスエイジへの思いがあるためである。愛ちゃん、本当に人類のためになる、本物のテクノロジーが何百も何千もあるのよ。それらはすべて奪われ、人類には渡されず、一部に独占されてしまっているのよ。と、ルル先生はどこからそうした情報をもう30年以上も前から御存じだったのだろう。ルル先生ご自身の前世というわけではないが、ひとつの生命体のイメージに、ナチスの青年将校の時代が重なり、ある重要な科学的発明をするものの、それが悪用されることを避けるために逃げ惑うというものがあった。こうして人類は100年どころか数百年の進歩をあえて抑えられていると、、、。これだけテクノロジーが発達した時代に、まだ電柱を作って電気を送電しているなど、確かに何かアンバランスな気がする。長い長い会話が終えるときには、来るべき喜びの時代への希望を無意識に確認して別れる、、、そんなお付き会いを長いことさせていただいた。いまほど、今の時代をルル先生に見てもらいたいと思うことはない。おそらく、こう言うと思う。愛ちゃんまだまだよ。もう一段悪くなってそれからよ、、、。と、そうすると、私がきっと反論する。いや、もう始まっています。新しい時代は確実に始まっていますよ、と。それはそうよね。と、ルル先生。おやさしい先生だった。