マルスの時代と占星学解釈

マルスの時代の言い方はノストラダムスだったが、まあ、見事にこれから火星が動いてくれる。土星と天王星の衝が9月に起こり、極めつけの危険なプラネタりパターンだと以前から語っている。占星術の伝統的な解釈によればこれは戦争である。そして戦いの星は火星。これが直接のきっかけにならない限り戦争は起きない。その火星の動きがあまりに凄いのがこれから。本日時点で火星はふたご座の21度。数日前には土星とスクエアとなって地震を起こしたわけだが、次は天王星とスクエアとなるのが8月19日。そして止めに冥王星と衝を形成するのが8月27日。そしてホンちゃんの9月13日の土星、天王星の衝へとつながる。こうした一連の星の動きはすべて戦争にむかっていると言ってもよく、まあ、この配置を見て、占星術を多少でもかじったことがある人なら、これは戦争ですね、、、と読まないわけにはいかない、、それほどはっきりしている。上の方の人も当然星の運行を読んでおり、それを利用して、自分らで起こした出来事の説得力にしたりしているが、今の世界は一発触発の状態にあることだけは確実である。あらゆる場所で臨戦態勢が取られているのではないだろうか。
 しかし、私が以前から言っているように、戦争の時代はすでに過ぎている。戦争による目的達成の時代は終えたのだ。だから戦争を起こしてはならないし、起こしたところで、起こした勢力が損をすることになっていく。 もしもアメリカが戦争を起こしたら、アメリカは衰退を早める、また衰退を確定させる。時代に逆らう国にも個人にもよき未来は保証されない。しかし、条件がここまでそろうと何もないということの方が不自然であり、何かはきっとあるだろう。それでも私は大きく発展する戦争はないと言うつもりである。
 本当ならもっと前に、占星術師は危機回避の行動を起こさなくてはならなかったと思う。占星術師の社会的責任は、星の解釈にあると私は思っている。冥王星が惑星から格下げされた時、私はこれでアメリカの時代が終える、、、とはっきり言わせてもらった。それははっきり語ることで、星の変化のイメージが定着され、具体的な既成事実への道を開くことに貢献するからである。今回も、こうしたあまりにはっきりした戦争の暗示に対する、もっと違った占星術解釈があれば、新たな現実への道が戦争を回避して作れるということになるのだ。まさにこれが神秘学の果たす社会的な役割だが、これを急ぐ必要がある。
 火星が次々と土星、天王星、冥王星に、緊張した角度を形成して行き、その後に、本体ともいえる、土星と天王星の衝がくるこの秋、戦争とは異なる、上記惑星の運行の解釈を世に出す必要がある。形は小さくてもいいのだ。誰かが、ブログに書く程度のことでもいい。最初の火花をつくれば量は関係ない。まずはイメージにおけるところからだが、これは本当は私などよりも、現実をシンボル、イメージとして捉えることに長けた松村潔氏などが得意とするところだろう。すでに氏にはそうした豊富な解釈があると思うので、それをもう少し、明快に伝える役割があると思う。そうしたものをほかの占星術師などが受け取り、現実的な形を提案したり実践して、現実に下ろせばいい。そうなれば、惑星のエネルギーは新しい解釈の道を与えられ、何も戦争を起こす必要もなくなる。星は何も戦争が起こしたいわけではない。そうした解釈しか人間はしてないので、そうする以外になかった、、、というだけなのだから。
 私は以前からみずがめ座時代という意識を語ることで、あらたなエネルギーの道を小さいながらも作ろうとしてきた。数年前からは雑誌のミスティなどでも、あくエアリスオラシオンという特集を連載させてもらっている。星の力を使うには意識の変革こそがカギとなるからである。
 なんだかあまり一般的でない話しになってしまったが、占星術にはこうした社会的な存在の意義があるわけだ。未来を当てるのなどはどうでもよいことで、占星術師に限らず、本当は、それぞれの持ち場で、それぞれの職業で、新しい時代を作る必要が出ている。それが、こうした戦争という危険な道しか与えられていない土星と天王星の衝の力をそれ以外の方向にもっていくことができることにつながる。
 私のイメージでは、火星は男性を示すが、時代的に去勢された男性が、土星、天王星、冥王星と出会うことで、本物の男として再生していく、、、というイメージはどうだろう。去勢されいない本当の男はやさしい、本当の男は武力などに訴えない。コンプレックスの塊となった男性性が戦争を起こすのだ。しかしそれはもう古い、、、というイメージ。これを現実のなんらかの形に着地させるには、具体的に何があるだろうか。男の料理教室、性欲を肯定する男性像というのも面白い。女性と親しくなる際に、男性はきれいごとから始めるが、これを、私はあなたとセックスしたい、、、、という究極の欲求からスタートさせると、本当の男が復活していくかもしれない。実際にそれを表明をできる男性はすくないだろうが、こうしたイメージを提唱し、イメージを感じるだけでも結構なことが起こる。性欲肯定の表面的なことにこだわらない男性イメージの誕生によって、官僚的なものなどの力を失わせることができる。
 おおくの読者は、愛先生は何を馬鹿なことを言っているのかしら、、、とそう思うかもしれないが、もしも、男性が、女性に対して、その交際願望のスタート時点で、私はあなたとセックスがしたいのだ、、、から始まめたなら、この世から戦争がなくなると言いたいのだ。戦う男性とはことなるイメージが惑星の逃げ道に使えるようになるからである。そしてそれは本当なのだ。こうやって世界を創造していく方法もあるということだ。占星術師はもちろん、作家、社会学者、芸術家、などの未来のイメージづくりに果たす仕事の重要性は増している。本当は誰もがこうした仕事を負う責任があるわけで、たとえば、まったくこういうこととは関係ない野球選手でさえ、同様である。野茂などは日本の野球界に嫌われて渡米し、自分の生きる道を見つけ、それに習って多くの日本人が大リーガーになれた。これは野茂が道を開いた成果で、のちの日本人大リーガーを生みだした功績以外に多くの、保守的な環境で阻害されて苦しんでいた人に力を与え、道を開く影の力になっているのだ。たった一人の行動が、日本の古い野球界を変化させうることになる。そうしたイメージを野茂は作ったのだから、偉大な功績と考えざるを得ない。個人のイメージ、そしてそれに伴う行動が、本当に世界を変え得る。すごいことである。