米中関係重視

オバマが米中関係がもっとも大切、と発言。なかよいことはいいが、米中関係が次のリーダーシップを国際上で発揮するには、日本を犠牲にする以外にないのではないか。しかし米中関係緊密化はどうみても負け組同盟に思える。どちらも自国崩壊寸前の巨像。アメリカは各国の駐在大使館へ一年分の諸費用を送りつけているという。お金は刷ればいいのだからどうってことないのだろうが、刷れるうちに刷って大使館運営費を一年分送りつけているという異例の措置。そしてすごいのは、その金を現地通貨に交換しておけ、というお達しとか。田中宇というジャーナリストが言ったので、まず裏はとってある話しだと思う。さて、その解釈だが、一年分をまとめて送金。それを現地通貨に換えろ、、、とは、いつドルがおかしくなるかもしれず、そうなると大使館活動ができなくなるので、現地通貨に換えておけ、、、ということ以外にないと思う。イギリスにある大使館だけ例外とか。ドルがだめになるということは、ポンドも同じ運命ということになる。どうやらアメリカ、イギリス、イスラエルがリードしてきた戦後体制がひそかに崩壊しだしていると思ってよいだろう。あと中国も同様ではないだろうか。先に豊かになれる者から豊かになれ、、、、との鄧小平の考えは、時間稼ぎでいづれ今の中国の問題が発生することは、鄧小平には読めていたはず。その間に打つ手も打たず、公害は放りっぱなし、、、農民は放りっぱなし、、、一人っ子政策で男しかいない、、、首相自らが、障害者の人数を8000万人というくらいだから、おそらく10パーセントはなんらかの障害を持っている国。これで国民が黙っているとは思えない。ちょっとしたバランスが崩れだしたら、中国はどうなってしまうのか。アメリカは失業率20パーセントまではいくかもしれず、生活が成り立たない、、、という状況。国民の怒りにはすごいものがある。どちらも内部崩壊目前。その両国が手を結ぶ。アメリカは今後中国の人権問題には一切を口をはさまなくなると思う。アメリカ自体が共産主義化同様の、人権無視どころか、かつてのポルポト政権のような国家になっていくのだろうから。これから人権無視のでたらめやって生き延びますよ、、、の連合と考えてよい。当然、自分らの生き延びのために、豊かな国や豊かな資源をむさぼる生き延び策というのもこの連合なら見えてくる。それは日本しかありえない。私は今回の日食の意味の中に、アメリカによる日本に対する大きな裏切り。決定的な背信がある、といったが、きっと起こるだろう。これから半年以内にそのことが見えてきて、今後数年かけて影響を受けると思う。ただ中国はそれでもまだ揺れていると思う。アメリカと手を組むか、それとも日本と関係を修復した形のアジア時代を築くべきか。しかしそうは言ってもやはり答えははっきりしているのではないか。右も左も考えなかった中国人が突然、共産主義になった戦後。考えて見れば不思議ではないか。それまでまったくなじみのないやり方で国が形成されていたなんて。共産主義なんて中国人の誰が知っていたのだろうか。それなのに突然、自分の国が共産主義になっている。そして以降、上位の人たちは特権階級となり、国を支配した。現在の中国が全国民の総意であったならアジアの時代が訪れようが、上の一部が国家を支配し私物化した状況ならば、あくまで上の考えに沿ってしか国の方向は決まらない。なので、アメリカと中国が手を結ぶことは、私物国家連合であり、両国民は基本的には関係がない。中国では日本人悪者化に力点を入れてきたことがここで生きてくる寸法だろう。自民党の上も近代国家終焉がわかっているだろうから、政権など本気でとりたくもないし、あとは逃げればいいという形。近代国家の業は本当に深い。しかし一方で、近代国家を作って民衆を支配し、国家をのっとった勢力はもうその形ではやっていけないことも悟っている。やっていけないとは、国家を利用して私腹と権力を増やしてきたが、ついに、もうもらえるものはすべてもらってしまった。ただ、形骸化した近代国家にまだ巣食っている、機構や番頭的な上の人は最後までしがみつく。実はその連合が米中連合であり、すでに実質の世界の流れとは別物であると思ってよい。陰謀とかそういうものではなく、利益追及体と云う勝者のいることは事実であり、その勝者は、すでに国家の富はもちろん、国家を利用して、すべて得るものは得たのだから次の絵作りが必要になると思う。その中心に米中が来ることはもうない。米中が世界を支配すると思っている人も多いと思うが、はずれだろう。するとオバマというのも、本気で打開策を考えているのではなく、崩壊に導くために選び出された大統領であることがわかる。確かに彼は一貫してアメリカが失敗するように失敗するように政策を打ってきている。崩壊が大きくなるように持って行っている。企業をつぶして不況になっても、国を守るのが本筋だろうが、企業を温存してその負債を国が保証するやりかたで、国すら補填できない負債を背おい、国自体がつぶれるようにオバマは一貫して持って行った。そして米中負け組連合に至った。餌食の目標はは日本。しかしだ、その政策にはきっとストップがかかる。アジアを中心とする新たな復興には、日本は欠かせない。中国はそのことが本当はわかっていると思う。中国が日本を切ったらアジアの時代を作ることはできないと思うが、そう考えてくれるだろうか。
日本は海洋連合をもっと進めていけば、アジアにおける存在感に意味が出てくると思う。インドネシア、マレーシア、台湾、フィリピン、インド、ミャンマー、タイ、、、。まあ、これからの政治がどう判断するかだが、興味は尽きない。日本人も、これからは本当に自分の頭で物事を考える必要が出てくる。これまでの秀才タイプが主導する国家づくりでは動けなくなる。人間コンピュータは不要だ。そんなものはコンピュータに任せればいい。人と人をつないで新たな価値を創出する能力。国と国とつないで新たな目標と新たな喜びを作る能力。秀才にはこう言っても何のことすらわからないと思う。いや、確実にとんでもない誤解をしながらわかったと思うのだろう。自分にはわからないことはないと思っているだろうから。本当の教育、本当の人間作りが必要なのだが、ごく一般の普通の人には、十分に能力があると思う。試験勉強だけをこの世の価値だと信じてきた人たちだけがわかってないだけで、ふつうの日本人ほど優秀な人はいないと思うが、これも最近は多少不安であるけど。要するに人情がある頭のいい人がやはり一番安心できる。そういう人に任せれば大体は妙なことにならない。冷たい能力優秀者にまかせて、無駄な戦争に駆り立てられ、多くの人が殺された。その流れから、最後は竹中などの本当に冷たい人間が自分の出世のためだけに最下級労働者をつくり、この国をだめにした。ああいう人間だけは上に立てたらだめで国民が苦しむことになる。小泉の息子が落選するところまで行くかどうかが、国民の覚悟を知るバロメーターになると思う。