好評「母殺し」
現在発売中の雑誌ミスティの企画でやらせていただいた、「母殺し」の特集が好評だという。何度も読み返している、、、読んですごく楽になった、、、などの反響が多く寄せられているとか。森村あこ先生、松村清先生、と私の3人の座談会からこの企画ははじまった。以降、毎月各先生方がひとりづつ担当して、全4回通しという珍しい形。私も次回以降が楽しみである。自分と両親の関係というのは、一度意識的にとらえなおす必要がどうしてもある。とくに母との関係は強力なのでどうしてもその必要がある。理由のない不幸感、焦り、など。また、親といるとなぜかエネルギーを失う、、、という人は母との関係に何かがあると思ってよいかもしれない。一度母との関係を整理し、無意識的な母との関係を断ち切ることでしか自由になれない。自分の人生を始めることができなくなる。これを、あえて「母殺し」という強い言葉で語った。この4回連続特集が好評なら次は、父親不在国家日本の特殊性から、「父探し」なんか面白いのでやらせてもらえないかと考えている。人生の問題とは、すなわち両親との心理的な問題でもあると言える。そこから来る他のものへの投影が難しく思える現実を映しているにすぎない。
明日はいよいよ短歌大会。歌というリアルな体験の喜びがあるのでここまで続けてこれた。この世もリアルな実体が私たちを支えており、悲しみも苦しみもノイズも本当は実体ではないのかもしれない。