身動きがとれない世界
アメリカ長期国債の金利上昇が止まらない。昨晩はロシア中央銀行がアメリカ国債に対する疑問を投げかけたところ、突然金利が上がりだしたとか。今夜は30年債の売り出しがあるので、直近では一種の山場となる。昨晩ロシアがアメリカ国債にケチをつけたということは、入札に合わせて行った言動だから、意識的だ。国家間での金融戦争、通貨戦争が起きている。ドルの信認が長期低落していく絵だろう。これまでならロシア、中国が露骨にドルいじめをしたら、今度はアメリカからどんな逆襲があるかわからない、とそう思ったと思う。しかしそんな力はもう今のアメリカにはありっこない、、、との思惑から、ロシア、中国はドルの揺さぶりにかかっている。これは北朝鮮問題も同様。アメリカは北を叩けないと思う。北も暴発することはないのではないだろうか。というより、暴発する必要がないところまで行っている可能性が高い。先の大戦で日本は時代遅れの巨艦大砲主義に走り、空母主体とする航空戦の時代に後れをとった。次には核の開発により新たな武力図ができあがっていくのだが、北はそうした流れに死に物狂いで対応してきた結果、新しい武力構図を作り、自信を持っている可能性がある。長男の失脚は、対中国姿勢の変化でもある。また昨日ははっきりと、アメリカなどは相手にしない、、とのアナウンス。これは意外に本当のことだと思う。北は中国もアメリカとも関係ない独自の新時代武力図をつくり、それを世界に売る、、言明。スーツケース爆弾という言葉が昔あったが、スーツケース水爆のようなものを北は作ったらしい。となると持ち運び便利、どこでも局地的に利用でき、しかも放射能が出ないというようなものだとすると、確かに画期的。これは間違いなく売れる。またそうした新兵器に対する防衛システムも一緒に売れるので、戦争のオピニオンリーダーになれる。だから北がやってきたことは武器のデモンストレーションであって、脅しとは根本的に違いがある。はい、こんな凄いもの作りました、、、みなさん買ってくださいね。とくにアメリカ嫌いの国にはサービスいたしますよ、、、。この自信からもっとも恐れる中国とも距離を置きだした、、、長男の失脚はその証拠。だから北を叩くことはできなくなったし、北も暴発する必要はない、、、という認識が現在の上の判断だと思う。要するに身動きとれない状況ともいえる。少なくとも半島では戦争を起こせなくなるのでよいことだが、北も自分が考えているようにはいかないと思う。というのは、もう武力による支配は急速に過去のものになりつつある。憲法9条を守っている国だけがもうすぐ優位に立ってしまう状況が身動きがとれない各国の中からすくりと突出してしまう。日本が望まないのにそうなってしまう。まあ、どのくらい時間がかかるかはわからないが。北は武器では大成功したが、食糧問題、その他の問題での急務がある。なので、ある程度、武器輸出に自信を持ったら、今度はおおらかな開放政策をとることが北にとっては有利になっていくのではないか。それは次の三男の力量にかかっているだろう。もう強制収容所的なやり方は損するだけだ。涙ぐましい死に物狂いの努力によってここまで来たのだから、防衛に自信を持った以上、早く余裕をもち、大人の振る舞いをする国家になっていけばいい。そうでないと、内部かく乱を狙う中国とアメリカにやはりやられて、暴発するという最悪方向もありうる。テロ国家から急速に今度は世界貢献する平和国家に180度方向転換すればいい。その上で金一家は、芸術の父として、半島の人のすべてから尊敬される方向を考えればなんだかすべてがうまくいくように思えるのだが、まったくど素人の考えではある。武器で立った者が武器の顔をしては損だ。武器で立った者は平和の顔をする厚かましさがあったから、白人歴史は続いてこれた。北はそこらへんは学んだ方が得策だろう。日本はどことも誰とも争わず、本気で永久平和の道を進もう。人類のためになるあらゆる科学技術を奨励し、それが人の生活や喜びに益となるかどうかで判断し、良いものだけを本気で作っていこう。そして平和を世界に輸出しよう。物を売るというよりもそのモデルだけでもいい。そして日本を美しい国土に戻し、清い水、清い空気、清い心の民と富、、そうすると世界からお金も集まる、善意も集まる、どうにもならなく豊かになる。あり余る金をまた無償で貧しい人や国にあげて助けてあげる。そしてそんなよいことをしたことすら忘れてしまう。しらない間に世界の盟主になってしまう。こういうことは官僚にはできまい。