テポドンのゆくえ
心配していたテポドンは今日は飛ばなかった。明日はどうなるのだろうか。陽動作戦ということもあるだろうが、飛ばすことに反対する勢力との葛藤が起きている可能性もある。いま、世界は戦争を推し進めたい一派と、もうそういう時代ではないという視点から次を考える一派との争いがある。軍配は後者に上がっているが、戦争派にはこれまでの流れと勢い、およびまだ各所で要職についている者たちも多い。日本はまだ戦争一派の流れにあると思うが、上の上が変わっているので、本当は後者だと思う。しかしマスコミはじめ、金融、企業体がまだ前者のこれまでの支配構造の幻想から目覚めていない。私は本当のところは、もう自民党も終えており、彼らには国を動かす力がもうなくなっていると思っている。現実としてそうなのだと思う。しかしまだ古い体制の幻想は残っており、要所要所にこれまでの体制を維持してきた組織や人がいる。ソ連も解体が決まる直前まではまだまだソ連が解体するなどと信じていた人はいなかったはずで、劇的変化はわずか数十時間、もしくは数時間の最後の変化で決定したのだと思う。今のアメリカも日本も同じなのではないか。もう力の移転は決定しているものの、これまでの惰性と幻想が動かしている状態。ピストルを撃たれても血が流れて失血死するまでは、多少の時間がかかるのが、ギャング映画などを見るとわかるが、それと同じで、もうアメリカも日本もピストルを撃ちこまれているが、まだ大量に血も流れず、倒れてもいない、、、しかし、運命はもう決まってしまっている、、、という状況ではないか。そこでテポドンだが、ぎりぎりのところで、両者が争いあっているということも考えられる。戦争派は、テポドンに核物質を積んで発射させたかっただろうし、後者は次の時代を読んで同調しない、、まあ、明日、どうなるかが大切だが、一度、これから発射すると言ってしなかった事態は結構重要な気がしている。
今年は土星と天王星の衝が起こるが、すでにその許容範囲に入っているので、実は戦争が起きてもおかしくない。今日のテポドンにはその口火を切る重みが私はあったのだと思う。そうなるとあまりに重大な事態となるので、国際政治が土壇場で暗躍し、発射を止めたとは考えられないだろうか。日本人はお花見気分で浮かれているのはいいが、いまの世界情勢は薄皮一枚の世界である。
しかしもし北から爆弾などが舞い降りたら、日本の若者には、なんのことだかわからないだろう。なぜ日本がやられるのか、その理由がないし、わからない。実際にそうなのだが、あちらは日本とはまだ国交がないし、戦争が一時的にストップしているという判断だ。さらに言えば、そうした危ない関係を極東に残し、いざというときの政治的駒として使う、、、というアメリカ、中国、ロシアなどの考えがその基本にあったのだろう。アメリカと北がつるんで危機をもたらす絵が考えられる以上、北と日本の関係にはやはり注意が必要。アメリカはこれから内向きの政策を取る以外にないというのが本音だが、まだ戦争を起こしてこれまでのやり方を踏襲しようとする戦争一派も重職に就いているので、ややこしく、日本の政治家などは、まだ何もアメリカの権力構造が変化していないと思いこんでいる。さすがに段々とわかっては来ているのだと思うが。竹中や小泉がどの程度小さくなるかである程度判断できる。あの二人がまだ威張っているようなら、日本は以前のアメリカとのパイプでまだ動いていることになる。流行が過ぎたころに過ぎさる流行の店を出そうとするような政治を行う日本の政治家と官僚は、今回の大変化で一掃される。とは言え、今は両者の天王山の時期であり、戦争一派の巻き返しや、官僚や古い政治家の巻き返しもあるだろう。一進一退を繰り返して、あるときドドーッと旧勢力は崩れ去る。おそらく2年以内だろう。今回のテポドン発射延期にも、こうした力学が作用していているのではないか、、、というのが推論である。あたってないかもしれないが。