ディスインフォメーション
世の中には本当の情報と嘘の情報がある。あえて嘘を交えた情報を流す場合も多い。大本営発表などが典型だったが、こうしたことはさらに巧みに現代でももちろん行われている。私が壮大なディスインフォメーションだったと思うのは、99年危機だ。石油プラントが一切動かなくなるという情報が流れた。実際にはそんなことはなく、何の問題もなかったといわれており、前者がディスインフォメーションと理解されている。はたしてそうだろうか。なぜならあれから石油は上昇を開始した。なんともないと言いながら、価格は上昇を始めてとどまることがなくなった。昔、アメリカは中東をしのぐ石油埋蔵量があると聞いたことがある。そしてアメリカの石油採掘リグは18ドル以上になれば採算が取れると聞いた。石油は21世紀に入ってからぐんぐん値を上げ、18ドルはおろか、信じられない価格にまで上昇したのに、アメリカでリグを開く話しは出てこなかった。本当は2000年問題でやはりやられていたのでは、、、の危惧を抱く。私がそれを確信したのは、2000年の1月1日に、第一報で、一台も石油リグに異常はない、、、という情報だった。それを聞いて、私はこれはディスインフォメーションだと確信した。何台か動かなくなったが、体制に影響は少ない、、、とでも言うのなら、わかるが、即そうした情報が流れた。大体すぐにわかるはずもない。おそらく動かないリグがあることはわかっていて、それはすでに休止されていたのだと思う。そうでなければ、30ドル、40ドル、50ドルと石油価格が上昇して行ったのに、リグを開かずに中東頼りだったことが理解できない。2000年問題は石油リグに関してはやはり起きていたのだと思う。まして金融に関しては、人を最後まで安心させる必要があり、情報操作は当然行われていると考えるべきだろう。そう考えると、現代人は本当には何が起きているかがよくわからない時代となっている。NHKが言っていることが本当に日本の姿だろうか、世界の姿だろうか、、、との疑問がどうしても起きてくる。たとえば、ヨーロッパでは、もうドル体制はもうすぐ終わるという雰囲気で誰もが理解している。しかし日本はそうではない。ドルが消えるなどということはとうてい考えられない風潮。疑問すら出てこない。どちらが正しいかは私も知らないが、疑いすら出ない点がすごいと思う。食糧危機のことだって日本人は知らぬが仏であり、本当はどうかなどわからなくさせている。なので、日本では何かが突然起こってびっくりする、、、的な変化しかないのではと思う。トヨタが2000億円の社債を売りだすご時世に、まだ今のままの状態が続くというのはあまりに考えが浅すぎないだろうか。政府は日銀がお金を刷ってくれないからというので、政府紙幣を出す、、、という論議。もうこれだけで何がどうなっているかは明白。なのにマスコミは何ひとつ物事の本質を語ろうとしない。いずれ大きな責任を追及されることになるだろう。とはいえ、私はしばらくは問題も起きず、4月か連休頃までは平穏を装うと思う。株価も多少は上がっていくのではないか。13日に大暴落があるという話しがいろいろなところで出ているが、その日はともかく、大したことはないと思う。春から初夏頃までは一見平穏な姿に見えていくと思う。その理由は今度語るとして、きっとそうなる。しかし大きな崩落はそのあとにまたやってくる。そして運悪く、食糧問題や為替の問題、また経済縮小とリンクしてそのスピードがアップする。おそらくこれから数か月は円安ではないか。かなり常識と反対のことを言っているが、これはあくまで私の予想にすぎないので真に受けない方がいいと思うが、きっとそうなる。だからそういうときに準備をしておくことが大切。何の準備かだが、たった今、首になったとしてもどうにか生きていける準備。コンビニに行っても何も商品がない、という状況に対する準備もある程度はあってよいと思う。昔はどこの家にも、数週間分くらいの食べ物があったものだ。これは通常の感覚であり、流通の御蔭でその必要がなくなったのだが、その流通があまり信用できなくなったとしたら、その程度の用心深さはあってもおかしなものではない。ドイツでは新築を建てる際に、役所に届けを出さなくてはいけないが、その際に、暖炉がないというとクレームがついた、、という話しを聞いたことがある。電気が止まったらどうするつもりなのですか、、、という役所の話しだとか。それはともかく、常識的な意味での自分の守りの水準をそろそろ上げていく、、、ということは大切な気がする。流通に頼りすぎている現代人は、流通が経済的に損すると判断された場合、すぐに止まってしまうことを知らない。誰かのご都合によるものに、自分の命や健康を任せていない方がいい、、、という意味での自衛をそろそろ考える時代に入ったと思うのは、歳のせいだろうか。