神の手による金融崩壊
アメリカでは失業率7,6パーセント。いずれ10パーセントを超えることになるだろう。日本でも同様、これから正社員の首切りが始まるといわれる。外需主体の国家体制がガラガラと音を立てて崩れ出す。本当に悲劇なのだろうか。私は意外にそうではないと思っている。今のシステムや時代は一度壊れないと人間の幸福に役立たないところまで行ってしまった。本当に上の上の上部の一部のためだけに、世界は奉仕するシステムとなり下がっていた。
これだけ科学技術が進歩したのに、人は幸せにならなかった。楽にはなった部分は大きいし、何事もスピード化し、寒さや飢えはかつてとは大きく異なってはいるものの、それも、この世の中のシステムのどこかに位置し、上位に対する奉仕をすることによって得られたものでしかない。リストラにあい、仕事を失ったとたんに、誰ひとり生きられない現実が厳しくある。ワーキングプアの問題であきらかなように、合理化により絞り雑巾のように人は使い捨てられる。最初は一部の底辺から、除所に上の方へとそれは進んでいく。年収800万円の中流家庭でも、家を買い、ローンを払い、子供二人を大学に上げるとなると、これはワーキングプアと大して変わりはなくなる。実質、ほとんどの人が上の上への奉仕で苦しんでいる。最高の先進国である、経済大国と言われた日本でこのありさまだった。しかもやっていることと言えば、地球資源を奪い、自然を破壊し、毒を食させ、半病人となることで医療に奉仕し、何も学べない学習による支出での奉仕、、、そしてだれ一人幸福にできない、凄すぎるシステム。
消費が行き詰ったら戦争を起こしてあらゆるものを壊し、在庫を消費し、後の廃墟からの新築その他で経済を活性化する。また人々が一生懸命働いたら恐慌でも起こし、富を巻き上げる、、、消費がそして行き詰ったら次は戦争、、、、もうバレテいるのだ。そういう手口が。アメリカでは911が政府に関係していると思っている人の方が多いという。ベトナム戦争以降、アフガンでもそうだったが、もう戦争では潤わない時代になったのだ。全員が潤い、豊かになり、地球自然も復活し、すべての人が安心して食べていける時代を作るためには、もう対立と不幸をもたらすこれまでのやり方では無理なのだ。まったく反対で、人を豊にし、喜んで生きられるようにし、善意と文化、芸術とでこの世を満たしていったほうが、本当は儲かるのだ。これまでは前者のやりかたのほうが手っとり早かったかもしれないが、これからは違う。つづきます。
金融工学により、最大級の未来の金までも奪って、そのつけだけを人類に残していって、この世界は行き詰った。近代国家とは一体何だったのか。海を越えての戦争など、本来、あるものだろうか。私たちは大きな誤解をしていると思う。隣同志が争うことはよくあることだが、それも大体は両者が争うことで得する勢力がしかけたケースが最も多かったと思う。まして、海を隔てて戦争することなど、本来はないはず。石油とか資源とか言っているが、間に受けない方がいい。やはり戦争は利益追求から行われたとみるべきだろう。もっとも合理的な金儲けが金融工学で、未来の金を無尽蔵に奪うことができた。きっと儲けた極少数がいるはずだ。
人間にとって無理のない生活のイメージは、今の経済活動の10分の1にあたる生活だ。ちょうど私が子供時代だった3丁目の夕日の時代の生活イメージ。あの程度の暮らしなら地球は全人類に今与えることができると思う。科学技術の発達により、それを人類のために使用すればかなり快適な暮らしとなる。経済規模の縮小はメタボなどを生まず、人間の本来的な目標がかえって見やすくなってくる。何が大事かが見えてきやすくなる。食糧危機が来る前に農業の充実、暮らし向きの簡素化、生きる意味の追及、これらは一体となる。出直したら早いのが日本人だから、あっという間に素晴らしい時代を作れる。派遣切りなど、今困っている人を助けることは先決だが。そのあとには、上が変わることで時代の壮大な作りなおしが始まる。景気が悪くなったのでそろそろ戦争やりましょう、、、なんて歴史はもうごめんである。働かせて太らせてから、一気に売りで人類資産を奪いつくす、、、なんてやり方は、もうやめたらどうか。ブッシュがやめたとたんにタミフルは効かない、、、という考えが多くなったが、ブッシュ一族の企業が作った制約会社だというので、そんなこともあるのだろうか、、、とつい勘繰りたくなる。薬剤エイズもあまり騒がれないが、国家転覆してもおかしくないほどの国家犯罪ではなかろうか。完全に国民の意識もマヒしている。しかし今はマヒしている場合ではない。とりあえずは個人と仲間との連携で守らなくては。どう生きるかの助け合い、情報交換、、、、国やマスコミのいうことよりも、信頼している仲間の実体験や見たり聞いたりしたことにこれからは真実が多くなる時代になった。そうやって生きていく気持ちにだけは意識を切り替えておいたほうがいいだろう。しばらく数か月は平穏かもしれない。しかし崩壊はまた必ずやってくる。
しかし2月12日のアメリカ長期国債の入札に、日本は応じるのだろうか。中国が手の平を変えて応じる可能性もある。しかしどちらにせよ、アメリカ国債がいずれ償還されることなど日本も中国も信じてなどいない。最後はFRBが買い取る形となれば、とたんの長期金利上昇、、、アメリカ国債の暴落となるはずだが、また何かの操作でそれを避けるのだろうか。しかし不思議である。あまりに影響が大きすぎてドルを壊せないでいるが、すでに壊れているものを無理に持たせると、結局、上が逃げれるだけで、その後始末に世界が追われる。どうせ壊れるものなら壊れたほうがいいとも思うのだが、その前に、互助システムが必要なのだ。それは国にも世界にもつくれない。身近な信頼できる人間関係で、いざというときは助け合っていく。人間は孤独では生きられないというのが、実感できる時代がやってくる。