NHK教育 美の壷

1月30日とまだ先の話しだが、NHK教育で、夜の10時から美の壷という番組がある。谷啓が美の追求をするという番組だが,出演して和歌を披講する。前もってブログなどで語ってもいいとの許可が出たので、お話しする次第。平安時代に漢字から急にカナ文字が出てくる背景に和歌の存在があったという流れを番組にするらしいが、その際に、平安風に和歌を披講してほしい、、ということで出演した。美しい日本庭園でたった一人での披講。通常は7人程度の編成で行うが、わずか一人での披講なので、やりにくい。収録はもう昨年の暮に終えている。庭園でのロケだったので、飛行機の音や車の音が途切れるのを待ってスタート。私は担当者に、鳥が必ずきますがいいですか、、、と尋ねると、はい、いませんから大丈夫です、との返事。披講すると必ず鳥や虫やカエルなど、自然界の動物が反応することを知っているので確認をとったのだが、思った通り、カラスや小鳥がやってきてうるさいのなんの。ロケ班も本当ですね、と驚いていた。おそらく披講から発する倍音や高周波に反応するのだろう。というわけで、占いでも、また人生相談でもない、古典音楽での珍しい出番ですので、ぜひご覧ください。和歌の披講がどんなものか、わかってもらえるかも。ただ残念なことに、通常のテレビなので、高周波も倍音もそんなには伝わりません。今度いっそのことアナログ録音してみようかと思っています。アナログの方がかなり高周波が収録できるので、デジタルなど問題にならない癒しの音楽となります。デジタルのほうが進んでいるとつい思いがちだけど、音と生理の関係でいうとまったく反対。確かに、デジタルが出た当初、どの音楽を聞いても同じように感じたのはこのせいだったのだと思う。ノイズを嫌って15000ヘルツ以上の音をカットしているのがデジタル音楽。音を耳でしか聞いてないと思う人間の浅はかさのなせるわざ。音は体を貫通し、私たちに体験として伝わる波動なのです。この点からもきっと反省と新たな音づくりがスタートすると思う。