世界的に株価反発

予想していた通り、今週は世界的に株価が反発した。これは当たり前のことで、売りで儲けている人にとっては買い戻しが必要なため、下げすぎた株価は一時はどうしても戻す。今週は比較的に安心感が広がるだろうが、11月に入ればヘッジファンドの最後の換金売りが怒涛のように出てくるのではないか。今回の株価の暴落は11月をもって第一幕を終了するというのが私の読みである。その後は比較的長期にゆっくり戻していくと思う。おそらく来年の春ぐらいまでは不況の中、株価は戻していくのではないだろうか。ただいま起きていることは未曽有のことなので私の読みもはずれるかもしれないが、きっとそうなると思う。ただし何度も言うが、日本の株だけは春の第二波の大波乱の際にも意外に強いかもしれない。政局やそのほかのことが絡むのでまだ何とも言えないが、第一波の下げでは日本株が一番売られたが、第二波の下げでは日本株よりも世界の株、債権が売られるだろう。円は今後は円安に進むと思う。というのも、以前から言ってきたが、私は恐慌状態になったので、ドルは強くなると言ってきた。しかし円に対してだけはそうはならなかったが、そんなに驚くほど売られたわけではない。むしろ円以外の通貨に対しては、すべての通貨に対して、ドルは驚くほど上昇したのだ。恐慌を起こしたアメリカの通貨が他の通貨に対して驚くほど上昇したのかを、経済アナリストは一人も予想してなかった。やっぱり彼らは経済がわかっていないといわざるを得ない。穴をあけたのはドル建てのファンドなのだから、ドルで返済の必要があり、ドルが欲しいという状況がやってくることを彼らはわからなかった.これで経済アナリストとしておカネをもらえているのだから驚きである。プロがいなくなった時代だ。ついでに言わせてもらえば、金利を下げれば株価は実は下がるのだ。数日は上がるがそれからは下げる。世界同時に強調利下げするらしいが、これで11月の下げは決定したようなものだ。普通は金利を下げればお金を銀行に預けておくよりも株などの投資に回すということで株価があがるのだが、それは経済が順調に回っているときのことである。働きもしない親類がやってきて、お金を貸してほしい、、、という事態になったら、これでもう彼は立ち直れる、、、と思う人がいるだろうか。一度こころよく許せば、また何度もお金をかりに来る、、、というのが現実には多いのではないか。苦し紛れの金利下げと同じことなのだ。経済も本当のところは人の心がわかってなければ理解できない。優秀なハーバード出の英才が集まって作り上げた盤石な経済システムや金融商品がもろくも崩れるのは人間理解が浅いためなのだ。こうした指導層の人が総入れ替えになっていく。時代は本当に動き出しているのだ。