ヘッジファンド解約の嵐

11月はヘッジファンド解約の嵐となる。すでにそれは始まっていて、解約時にその値段がいくらになっているのかの恐怖。10分の1はザラだろう。解約は株や商品wを売ることにつながるから、株も商品も国債も上がらないこととなる。11月がこれからしばらくの大底となるだろう。あらゆるものに始まっている換金売りの凄さで本日も日経は800円を超える暴落。もう200円、300円程度の下げでは驚かなくなっている。来週は戻すかもしれないが、11月にはおそらくもう一段売られるような事態となり、当面の底となると思う。ただし、換金売りと実態経済の悪化、さらに弱小国の経済破綻が起こる可能性もあるし、そのことが出資国の金融不安をさらに後押しするという絵がそろそろ出てくると思う。そうなるとアメリカ国債の格下げも起こるだろうし、国家の最後の砦である国債に危険は及ぶ。銀行間の信用の取引の最終責任を政府がとることで世界の金融は了承したのだが、それは最後のつけを国家が担保することで、国家財政がその負担に耐えられなくなったときに近代国家は終焉していく。その前にシステムを変えるだろうが、はたしてその時間的こ余裕があるだろうか。お金になるものはあらゆるものが売られている現況は、金持ちが消滅していく時代を意味する。金持ちは金を増やすことが仕事だから、何らかの投資をしている。現在、すべてのものが売られているので、投資している金持ちの資産は異常なスピードで減価しているはずだ。売りを仕掛けたような超金持ちは別として、世界からほとんどの金持ちを消滅させるインパクトが大恐慌である。われわれ貧乏人も影響は受けるが金持ちに比べたら大したことはない。そして面白いのは、こうした波乱が過ぎ去った社会では、もう金のもつ意味が異なっているはずだ。人間の抱く価値で大きなものは、周囲から認証されることだ。これまでの時代は金持ちになることが社会や周囲から認証される王道だった。だから人々はが金持ちにあこがれた。ほんとうに金が欲しいというのではなく、人は周囲からの認証が欲しいのだ。そのため、金が金以上の意味と大きさを持つにいたった。そして自然増殖し、不自然増殖し、みずからの重みで金の世界は滅んでいく。周囲からの認証という意味からは、戦前は軍人だったし、もっと前は神官だったような時代もきっとあっただろう。さて、次の時代は何だろうか。私は人間関係の楽しさ、喜び、そして文化だと思う。少なくとも金だけ持っていても周囲の認証と関係ないし、本人自身も満足しない、、そういう時代がすぐにやってくる。町工場で働く人も、アルバイトも公務員も大企業で働く人も、そんなに差異を抱くことなく、それよりもどういう人間関係を持っているか、どういう文化的、芸術的な喜びを体現しているか、、、の方が重要になってくる。金重視だけでないウエイトの変化があるため私はどちらかというと、大企業などを悪く言っている印象があったかもしれないが、決してそういうことではなく、どんな職についても、人間としては何も変わらない、、、という公平感が育ってくる時代だと思っているだけだ。やはり大企業にはそれなりの有利な点があるのはこれからも同じだと思う。大企業自体の体質や価値観も変わらざるを得ないので、どこもマインドはよくなっていくと思う。マインドがよくない企業は大であれ小であれ危ないとは思う。しかしこういうご時世なのだ、自分の会社のマインドにいや気がさしていても、しがみついていることだっていいと思う。犠牲にだけはならないで、というのが私の考えだ。また変な上司や会社を恐れる必要はない、ということも大切だ。そう思っていければかなり変な職場でも耐えられる。そしてつまらぬことでエネルギーを消耗せず、いい人間関係、喜びの文化や芸術的な趣味や活動に注目したいと思う。
あさっては菊花賞。スマイルジャックでどうかしら。