アメリカ国債格下げ

AIGという保険会社が政府救済となった。与える影響が甚大という判断だ。リーマンは救済されずなぜ、、、というリーマン社員のなげきだが、まあ、年収5000万クラスが当たり前だったのだから、ここは我慢してもらおう。他の生き方を探したほうが体にもきっとよい。アメリカの金融恐慌は私はこれからが本番だと思う。しばらくはまたのんきなことを言い出すに違いないが、問題はそんな簡単ではない。10月には銀行の決算がある。これは意外にまだ誤魔化して平気を装うかもしれない。そのため10月危機は回避されるかもしれないが、そうなった方が実は恐ろしい。12月にヘッジファンドの決算があるからだ。そして11月には決算売りが集中することは見えている。ヘッジファンドが取り扱う金額は例のノーベル賞クラスの学者らが考えだした金融工学商品であり、その総額実に7000兆円に及ぶ。これがやれれてないわけがない。銀行決算は次期をずらせてこのヘッジファンドのどうにもならない大損害を時期的にかぶらないようにする。そして自分たちの逃げ場をつくるという魂胆だと思う。10月に株が戻し、金融崩壊をかろうじて止められた、、、という風潮にもしなったとしたら、確実に大崩壊に進んでいると思っていい。11月にはそのことがはっきりする。さらに追い打ちをかけるようにアメリカ国債の格下げとなるだろう。このあたりは日本のバブル崩壊と足並みをそろえる。当時格下げにあった日本国債に関し、日銀も政治家もそれはおかしい、、むねの発言があった。アフリカのどこかの国の債券と同じ格付けということで話題になった。これがアメリカ国債格下げとなると実はインパクトが大きくなる。銀行も政府もそれを保持できなくなるということになると、ことは債権市場にまで進むことになる。株安、債権安、通貨安ということだが、通貨はヘッジファンドや銀行の損失補てんのために必要となり、意外にこれから高くなる。そう、ドル高の可能性がある。誰もドルを貸してくれるところがないので、需給の関係によってドルはこれから高くなると思う。売られても確かにすぐ戻す。どこでもドルキャッシュを必要としているということで、それだけ金融恐慌が進んでいるというわけだ。最後には印刷したドルを政府が無償で貸し出す以外になくなるわけだが、その時には破壊的なインフレになっていく。すべてをつぶして超デフレの道を歩むか、経済機構をつぶさずにインフレの道を進むか、だんだんと選択肢が少なくなっている。マルクスの予言がまさにそのとおりになる気配である。共産ソ連の崩壊から何年だろう。あとを追うように資本主義経済のアメリカが滅ぶ、、、結局はお互いは助けあっていた同根の国だった。アメリカはその前に何かとんでもないことをやるかもしれないが、黙っておとなしく退場してもらいたいものだ。しかしこれで大統領選挙など盛り上がるわけもなく、こうなるとオバマ氏の絵はまずなくなるだろう。大恐慌確実とももなればマケインが巻き返す、きっと。しかしノー天気な日本の政治もどうなるのか。まだアメリカ追随とか言っているけど、向こうがもう重荷に感じており、どうでもいいから勝手にやってくれ、というのが本音。後ろ盾のなくなった自民党がつぶれないでいるのは、つぶれた時に出てくるあまりに売国的な隠しごとの数々を恐れてのものだろう。何があっても表に出せないものをきっとため込んでると思う。本当に日本国民は国から愛されてなかった。不良米の販売をもしかして農水省が知っていて放置していたとしたら、これは日本人の健康などどうでもいいということであまりにひどすぎる話。厚生省などはエイズもわかっていてほったらかしにしたわけだし、いったいどうなっているのか、何か重大な秘密がこの国の根幹に隠し持たれているのではないか。年金もついに詐欺が発覚。給与額を低く改ざんしたというのだから想像を超えている。税金を集めて自分たちの金にしている。それを当り前だと思っているその体質の凄さ。ある意味本当にすごいなと思う。もう解体的な出直ししかないい。。これまでの日本は明治維新で悪さをした人とその人脈、第二次大戦で悪さをした人とその人脈、戦後の経済発展時代においても、悪さをした人とその人脈が、同じだったのではないか。国民の汗と努力はそうした人々のために奪われるという構図があったのではないか、それがこの国の何かおかしさであり、空気の重さであり、自由でない、しこりだったのではないか。アメリカに守られてそうした流れを維持してきたものの、今、だんだんと親分が自分たちから離れていくのを感じて右往左往している。それがいまの日本の実体だろう。日本の解体的出直しがきっとやってくる。