やってきたインフレ、スタグフレーション

この日記でも兼ねてから言ってきたが、インフレというよりもスタグフレーションの様相を呈してきた。70年代のオイルショック時のインフレを覚えているが、今年に入ってからの物価の上昇度はその時をはるかにしのぐ。政府発表の上昇率ではなく、実態としてのインフレはかなり進んでいるのだ。5パーセントとか7パーセントとかいう値上がりではなく、突然60パーセント上がるというようなことが資源関係では起こっている。まず、石油から来て、穀物、非鉄などの基本的なコモディティの値上げはすさまじい。だから物価にも影響が出てくる、、、と、一部の投機筋の動きによる残念なインフレということで政府は逃げようとしているが、とんでもない話で、政府の無能は極まりつつある。政策決定能力を失い、新しい事態になんら対応できない。恐ろしいことに金利も上げようとしない。金利を上げると一番借金がある国が困るし、同胞の銀行を助けられない。政府は銀行だけを助けてきて、国民をこの10数年完全に犠牲にしてきた。金利が通常のものだったらここまで景気は悪くなっていなかっただろう。上のほうでまとまって助け合い、危なくなると情報を隠し、どうにもならなくなると逃げ回る、、、ただそれだけなのだ。インフレならせめて金利をあげればいいものを、最後までこの国はそれをやらない。国民は自分をどう守っていいか、その方法がない。凄いことである。私はこうなっていくことをかなり以前から予知していた。まだまだすさまじいことになっていくだろう。国民が事実を知ったとき、その時がこの国が変わるときである。5000万件の年金記録がわからない、、、本来、そういうことは絶対にありえない。5万件ならわかる。日本の人口は何人だ、、働いている人はそのうち何人か、、、5000万といえば、もう全員ではないか。だからこういうことはわざとやったとしか思えない。なぜわざとやったのか、それは金などもうないからなのではないか。郵便貯金もその危険がある。生き馬の目を抜くシティや大銀行が投資に失敗して火の車になっているのだ。おぼっチャン育ちの日本のディーラーが生き残れるわけがない。郵貯のお金も農協のお金ももう消えてないかもしれない、と思ったほうが自然。そうでないのならその証拠を見せて欲しい。すべてを開示できないから、政権にしがみつき、目先のごまかしを続けているのではないか。この国は結局は官僚と公務員とファミリー企業のためにあったのだ。もちろん官僚や公務員のほとんどは善良でまじめでよい人だと思う。上がこの国はダメだった。第二次大戦を起こしたあたりの上の体質がスーツに着替えてまたおかしなことをしてくれた。私はそれはあまり日本人的ではないように感じる。日本人はまた正しい目的に向かってひとつにならなくてはならないだろう。なぜならもうこうした茶番は続けられないし、続くはずもない。いつかガクッとくるに違いない。そのときまでに、今度こそ正しい目的と生きがいを主体に国民はまとまらなくてはこの国も世界もきっと大変な事態に陥る。いま、世界は日本をまったく必要としていないというところにすべての問題の根源がある。上の政治家もまだそのことをわかっていない。アメリカの言うことを聞いていればどうにかなる、、とまだ本気で思っているが、もうどの国も日本を必要としていない。近々サミットがあるが、その目的は正しいと思う。温暖化、食料問題、確かにもっとも大事なことだ。しかしもはやこうした地球問題は政治レベルの解決はあまり期待できない。このままでは本当に危機が来るという真剣な思いで一体となったひとつの国の運動体が起こらなければ解決しない。それはやはり日本を置いて他にないと思う。他の国ではそれはきっとできない。清流を取り戻し、妖精が住みつくような山を取り戻し、自然一体となった生きかたを、目が覚めた国民レベルでつくり上げていく生きかた。それにより日本人は新しい魅力的な生きかたを生み出せると思う。その時に、自分の都合で道を作る、自然復活と言って山をアスファルトで固める、、というようなずるがしこいやからに主導権をもう二度と渡さないようにする。そうすればあらゆる問題が解決する。未来の金を借りて産業や工業を興すのはもう古いのだ。やり方が。それでは全員が食べていけないということははっきりしたのだ。自然復活、妖精、、などというと、バカに限ってそんな甘いことでは食べていけない、、、と言うと思う。しかし本当は反対で、そうしなくては実は食べていけなくなるのだ。まるで逆。生き馬の目を抜く銀行がやられているのだ。未来の金がこの一年ですべてなくなったのだ。アメリカが生み出した金融工学というまったくのインチキだったが、それは壊滅した。もう未来を先取りする形での金作りや発展はできない時代になったということが、なぜ上はまだわからないのか、私には本当に理解できない。アメリカ追随の無思慮が生み出した上位連中の限界が来ている。国の運営も企業の運営も、上がおかしくなっているのでもう先はない。きっととんでもない失敗をこれからやりだしていく。町工場や個人の良識しか未来を築けなくなる。政府も早く反省し、人員を総とっかえして、こうした個人や町工場の発展を応援するシステムにすること。しかしおかしな上とは、結局、人情がない人が上にたってはやはりいけないのだと思う。ずるい人が上にたつと、最終的に結局は全員が損をするようになる。富や成功というのは、やはり計算外の見えない世界との共同作業として生まれるのだろう。王が天を仰ぐ姿を見て、国民も王に従う。見えないものとの一体となる謙虚さに、未来も富も従うのだと思う。頭のいいだけの冷たい人がこれから見事に失敗していくので、じっくり見ていてください。人の失敗を期待するのではなく、そういう人が上に立ってはいけない時代になっているのだ。そういう人たちは、国の金も国民の金も全部持って逃げたのだから、もうしがみつかないでいい加減にしてください、という気持ち。ほんと、悲しい話だと思う。写真は手作り階段。自分の道を見つけよう。