エリスはトロイア戦争のきっかけ
へーパイストスが作った黄金のりんごをパーティ会場に投げた、あの女神がエリスのようだ。要するにトロイア戦争の種をまいた張本人がエリス。そこで不和の女神となる。軍神アレスと双子として生まれた女神。いずれにせよ、戦争のきっかけをつくるという凄い神なのだ。陰謀、謀略、策略、というプロである。なぜこの神が第十惑星につけられたのか。冥王星格落ちとともに核支配は幻想となり、争いはエリス的になっていく。それがこれからの方向なのだろう。実際すでにそうなっている。911以降、東西対決という線上に戦いはなくなり、対テロという構図、ではテロはどの国か、、ではなく、テロを助ける国、テロをかくまう国、をまず攻めたら、次は警察国家としての引き締めも可能になるやりかただから、エリスが最後の支配原理になっていくというのはよくわかる。本当に星のシンボライズされたイメージと現実はまったくもってリンクするので、エリスとつけられた意味は大きい。ただし小惑星なので、一時代を築く支配原理になっていくかどうかはまだわからない。それよりも海王星の進化が面白いかもしれない。海王星は霧を表す。霧はあっという間に周囲を見えなくさせるが、あっという間に実態をさらけ出すことにつながる。たとえば、出世時のホロスコープで海王星がライツに強力な影響を与えると、その人は見かけとことなる。勝手にイメージ化されて考えられてしまう。スターなんかには返っていいわけだが、悪意があると人を利用できる才能につながる。そうしたとき、なにさ、インチキね、あなた。と、はっきり言ったりすると、周囲の人の目が覚めて、その人の本当の姿が認識される。海王星をかぶったひとには、はっきりと、あなたインチキね、と言ったほうがいいのよ、とルル先生はいつも言っていた。確かにそうである。これからの時代も同じこと。悪意の海王星を脱して、ビジョンの海王星をひきだすことが大切。冥王星より外惑星がクローズされた今となっては、海王星を進化させることで新時代の訪れを待つ意外ないのかもしれない。写真は今になって咲き出したかわいいグラジオラス。