乙類焼酎

私はお酒をほとんど飲まないので知らなかったが、5年ぐらいかけて、焼酎の売り上げが伸び、反対にビール、日本酒、ウイスキーの売り上げが半分ぐらいまで減ったらしい。凄い変化だ。そして面白いのは焼酎の中でも甲類、乙類、の二種があって、甲類は大量生産の原料の香りも種類もあまり関係のない、酔うためのお酒ということで、乙類は芋ならどこそこの芋を使った焼酎、どこそこの蕎麦、という具合に、少量生産だが個性がある本格的な焼酎とでも言おうか。以前は甲類が断然売り上げ的に大きかったのだが、この数年で乙類が伸び、ついに甲類の売り上げを逆転したらしい。こうした傾向は当然という気はするが、これからはこうしたことがお酒に限らず、色々な分野でおこってくるだろう。こうした流れのいくつく先は、家業ということになっていく。私はこれから色々な家庭で、その家庭の表現として、家業を行うことで、それを買ってくれる理解者との間に和を作っていくのがおもしろいと思っている。企業と工場が作った商品と、思い入れと物語が感じられる家業によって出来た商品経済がいずれ逆転する時代がくると思う。しかも家業は家族全員のチームワークが必要で、自然に助け合い精神と家の目標、スタイル、ポリシーが生じる。こうしたものがあまりにない時代だったので、家業が発生することで経済も活性化し、生きる意欲がわいてくる、良い風潮が起きてるだろう。現代人の一番の問題はあまりに多くのものを会社にとられてしまったことだ。しかし技術革新が物凄いので、何か魅力的なものをつくるにも、結構、個人や家庭でできるようになっている。そこに家業が生じる可能性が出てきた。土日だけ作ることから始めてもいいし、無理なくできるのも面白い。会社に勤める意外にお金が稼げない、という流れを変えられたら面白いと思う。ミスティという雑誌で連載している私の企画に乙女のお金道、という記事がある。来月号では、仕事以外にお金持ちになる方法が色々書かれている。25歳の夫婦が、とも稼ぎからお金持ちになっていくシュミレーションなど、自分では面白く感じた。未来は決まっていない。良い企業に就職して、勝ち組と思うのは間違っているし、人生はそんなに単純ではない。意識を変え、ある程度のリスクをとってお金を運用していけば、だれでも本当はお金持ちになれる。私は競馬で運用するので、まったくダメだが、今回の特集は自分では面白いと思った。誰でもお金持ちになれる、という夢の部分と、実際のシュミレーションが組んでいる、単に夢ではないところがよかったと、勝手に思っている。担当の富田さんは、愛先生、なんだか、本当にお金持ちになれる気がしてきました、、、、とおっしゃった。今、生涯賃金がよく取りざたされているが、大企業で3億、フリーターで1億以下、と3倍の開きがある。これをして人生が決まったと思いがちだが、そんなことはない。フリーターのほうがお金持ちになる可能性だってあるのだ。乙女のお金道では、あくまで運用によるお金持ちを目指したが、最初の100万円を貯めるところから始まる。実はここが最大の難関になる。運用目的の最初の100万円を貯めることができるかどうか、、、ここに将来自分がお金持ちになれるかなれないかが約8割程度かかっている。このときは苦しいと思う。消費したい気持ちを抑え、少ない収入から100万円を貯めるのだから。これによって、意識も磨かれるのだ。大木になる木は始めの数年から数十年は不利な状態であるのが必須条件だと聞いたことがある。最初の年輪が太いと木は大木になれないという話だった。最初のほうで、日陰でなかなか大きくなれなかった逆境にあった木は、逆境がなくなったときに伸びるらしい。中心の年輪が小さい分、硬く、しっかりしているからだという。何でも最初が大事なのだ。私は最初から浪費家で始まっているから甘さがどうしても出てくる。20台の夫婦がまづ100万円を貯めて、それを運用し、20年後には大金持ちになっているというシュミレーションである。わたしはこれは可能だと思っている。夢は捨てないでください。