さよなら冥王星の良い面
多くの蠍座の人はこの度の冥王星の格下げを気にしていると思う。自分の星座の支配星がなくなりはしないが、認可されなくなったのだから。しかし冥王星は隠れてこそ冥王星という面もある。分かる人が使えばいい星でもある。冥王星事件と同時にやはり核の動きが世界的に多発した。イランが核利用の新しい段階に進んだ、日本ではそのイラン向けに精密機械を内緒で売っていたというう事件が表面化。もう核技術を押さえ込むことは出来なくなったわけで、反対に言えば、核は最終兵器でないという認識が必要になってくる。アメリカは日本に原子爆弾を落として、世界に見せつけ、そのご威光のもとに世界に君臨してきた。アメリカの強さはまさに核支配の強さでもあった。それを戦勝国以外は持たせないという戦略でこれまで来たが、技術的にもう後進国でも核を作れるようになり、核拡散防止条約があっても土台、抑えておくのは無理な時代になったのだ。核が時代の指導原理にならない状態に認識を変えたほうが実はいい。そうした矢先に、核を表す冥王星が突然、人類の惑星認識から姿を消すことになるなんて、あまりによく出来すぎた話でもある。核の存在の意味が今後時間と共に変わってきて、最終兵器の位置づけから異なるものへ変化していくだろう。腕力がどんなに強くても、クラス委員になれるわけではない。幼稚園時代はまだそうかもしれないが、中学生にでもなれば、腕力だけではクラス委員どころか、異性からも相手にされなくなる。核も同じ道を歩みだしたということ。グランドクロスがまさに効いている。武力ではどうにもならない時代が来ている。なのにアメリカは911以来、テロ国家相手に戦争を仕掛ける方式で、冷戦構造についで覇権の維持に努める世界戦略に出た。しかしイラクで失敗に終わると、これはダメだということになり、新しい原理が求められてきた。アメリカ方式はダメ、ということで冥王星が格下げ。本当に良くできた話です。アメリカは核のご威光で世界に君臨するために、冥王星を無理やり惑星に認めさせた。そして冥王星の力を使って、本当にアメリカは世界一になった。まさにこの76年間がその通りだった。もちろん意識的にそういう魔術的な力の構造を演出したわけではないのだろうけど、必ずつじつまがあうようになっているのが、神秘学の面白さ。結局、暦や天体を見方につけなくては時代は動かせない。時の支配者はだから暦を支配した人なのだ。私のそのことはよく知っていて、その昔、絶対に赤字になるに決まっている、日本版の天文暦を自費出版した。もう20年ほど前のことである。その前にやはりシグマという会社で私たちが企画した天文暦が出版されていたが、その後それは絶版となり、日本には天文暦がない時代が続いていた。そこで私は赤字覚悟で世界初の200年分の日本版天文暦を作って発売した。天文暦とは最高の暦でもある。自国版の天文暦を出すことは、その国が占星術の先進国に入るということでもある。また天文暦を出した人がその国の星占いの最高の位置にいるのが当然、という暦効果を私は不埒にも期待したのだ。どうせ、他の占い師は大赤字のこうした事業をやるわけがない、と生意気に思っていたのだ。確かにそうだったので、若造の私が出した天文暦が日本で唯一のものとなってしまった。それにより、私は日本の占星術の歴史に残る人物になった、というより、勝手に残らねばならない、と自分なりの幻想ではあるが思惑を予想した。そのおかげかどうかはわからないが、天文暦の効果はやはりじわじわと効いたと思う。暦にはそうした恐さがあるのだ。アメリカは新惑星を自分の国家戦略に利用したのが、この76年の歴史なのである。私の天文暦もすでに売り切れになり、その後は、計算ソフトなどがたくさん出てきたので今はもう何のご威光もないが、まがりなりにも占い界で安定して生き残れたのも、暦の効果だったのかもしれない。開運法には色々あるが、こうしたシンボライズされたイメージを使うやり方が、最高のやり方だと思う。1階に着いたエレベータから出る時、一番偉い人は何番目に出る人だと思いますか。答えはドアをオープンにしていて最後に出る人だと私はおもう。そういう人が偉くならなくてはいけないからなんです。だからといって、ジンクスのようにそうしても意味はないが、自然とそうなっていくと、私はやはりそうなっていくものだとおもう。人々の安全を最後に見届ける人が、出世するに決まっているし、そうならなくてはいけない、という自然の流れがあると思うのだ。お金持ちになる方法にも色々あるだろうが、もし、神よ、私にばんばんお金をください、私はそのお金でさらに多くの人を富ませ、自由にさせ、この世を嬉しい世にするために使います。だからお金を下さい。というなら、やはりその人は私はお金持ちになると思う。冥王星もお金を生む富の星である。このたび冥王星は隠れたから、この力を使うには、こうしたらどうだろうか。冥王星のお隠れによって、良い面が出てくるケースだが、それは次の時代に進むために絶対に必要なことでもある。究極の苦しみが軽減されること、究極の貧しさ、究極の搾取、究極の性的搾取、、、、こうした犯罪がこれまでと異なってくる。良いほうに。マフィア、暴力団、なんらかの権力が行う、でたらめな横暴を、世界的になくせるチャンスでもあるのだ。不当な究極の苦しみを人に与えてきた力の存在が、弱体化される。そうしなくてはいけないのだが、こうした形での平安と安寧を求める願いには、地下の富が必ず力を貸してくれるだろう。結局、運勢は自分の力では作れないのだ。すでに蔓延してあるところの神のプレゼントといかに同調し、その流れの受け口に自分がなるか、ということである。惑星の力、神話や物語の力、イメージの力、あらゆる無形のものの中に本当の恵みがあることを、現代人は忘れている。写真は8月に東京アトリエにの近くの盆踊り会場で踊っていたフラダンスのおばさんたち。踊りから無形の力を得る人はとても多いです。フラブームもそうだけど、そうした力につながりたい、という気持ちが、日本人の中に渇きのように出てきているのを感じます。