冥王星とアメリカ

冥王星の格下げはかなりのインパクトを人々に与えている。星は何も変わらないのに、その受け止め方が変わるとその影響力も変わるという、不思議な関係がある。神社と人の関係、神と人との関係、物語と人との関係、みなそうである。だからこれはやはり重要な問題なのだ。アメリカが発見した唯一の星が冥王星だから、これまた意味深である。先日私は偶然この日記で、アメリカ経済の衰退を予知し、世界がアメリカ一極で回っていた構図が急速に変化すると述べた。それからすぐのこの冥王星事件である。こうしたことは偶然におこるように見えて、根はつながっている。私の予測どおり、やはりアメリカは今後衰退に向かいだす可能性が強い。しかしテレビの占星術関係のコメントをいくつか見たが、中にはほとんど関係ないです、、、などと言う、占い師がいるのにはびっくりした。幸い、私が名前も知らない占い師さんだったので、それほど影響力のある方ではないかもしれないのでよかったが、惑星の認知に影響がないとよく言えると思う。前年ながらこの国は占星術の後進国といわれても仕方ない。惑星の認知には大きな影響が出てくる。冥王星格下げによって、私が予想する変化は以下のことである。
1アメリカの存在感の後退
2核の力学が根底から変化していくこと
3イスラムの死を恐れぬ玉砕的テロに変化が出てくる可能性。
4イスラエルの存在感の変化
5宇宙時代への道の一時停止
6死のあいまい化、手ごたえのない生の創出
7絶対的な科学、絶対的な力の隠蔽。かわりに資源の力の増大化。フリーエネルギー化の後退。
8性の重要性の見直し
9王権、旧支配構造の衰退
10大幅な利権の変化
11霊的サポートを拒否した霊統の絶縁

あえて言葉にしたが、こうしたことがさまざまに絡み合い、今後数十年かけて新しい力学をこしらえていくだろう。冥王星が発見がアメリカのトンボーによってなされ、以来、核を中心とする東西冷戦状況を創設し、世界に君臨したアメリカの世紀が終えることを意味する。あらたな力学は海王星まで戻り、石油の時代はまだ続くのかもしれない。また資源という目に見える形の新たな力が新しい世界構造にとって変わる。貧しい国に資源は意外に多いので、世界の均衡は保たれるようになり、核の存在力が大きなものではなくなる。ハルマゲドン的な時代観は急速に衰退するが、その分人の真摯な生き方や苦悩、懊悩、魂の発見という高度な精神活動は抑えられる。流行としての精神世界ブームは海王星なのでもちろん続くだろうが、それは魂の問題を避けて通るだろう。しかし一度発見されたものにいくらふたをしても、その存在は一度は認知されているため、完全に抑えることはできない。極一部の目覚めた力が、冥王星の力を使うことになるだろう。これは国にとっても、個人にとっても同様である。私も天頂に冥王星を持ち、すべての惑星と冥王星はアスペクトを持つという、これ以上影響力の強い冥王星はないと思えるぐらいだが、これからは冥王星を表面的には隠して生きていくことになるだろう。変わって天底にある、木星と金星を冥王星色を取り除いて使うようになるので、陽気でリッチなオヤジのイメージで世に出ることになっていくのだろうか。のんきに不動産投資なんかをやるイメージで、なんだか薄気味悪いが、冥王星色は隠したほうがよくなるだろう。このように、今回の決定は個人にも大きな影響を与えるのである。