きな臭くなってきた世界
私のかねてから予想したとおり、世界がきな臭くなっている。1999年のグランドクロス、そして2006年のグランドクロスと、立て続けに大きなサインが天に現れ、世界を動かす原理に変化が出ている。変化なくしてにっちもさっちも行かない状況になりつつある。とくにオルメルト首相率いるイスラエルの状況は深刻である。一歩間違えると大事になろう。また時を同じくして、イランの問題も急に進展する可能性が高い。さらに北朝鮮問題はしばらくは平行線だと思うが、大問題であることに変わりない。インド、パキスタン、もまた蒸し返されそうな気配を感じるし、アフガンだってどうなるものかわからない。さらに兵が引くイラクにも新しい展開があるかもしれない。これらの危機は実は奥底でつながっている。世界の枠組み、進もうとする原理が、これまでと異なってきている。しかし日本の危機意識の低さは本当に凄い。焦っても仕方ない問題ではあるが、私は日本にどれもかなり関係が深い問題だと思うけど。イランはおそらくいずれ動く。そして石油を武器に使うことをすると思う。ホルムズ湾はいずれ封鎖されるだろう。一年前まではそういうことはありえなかったが、イスラエルとヒズボラの戦争、という事態が加味された今、イランは動きやすくなっている。同盟国の理解を得られる下地がそろったので、イラン問題は火を噴くだろう。まるで阿吽の呼吸のように、色々なところで色々な形で問題が起こるが、意外とつながっているものなのだ。人間の体も、ひとつ病気になると、あちらこちらに待ってましたとばかり病変が現れたりする。地球も人間も全体としての病理のもとに悪いものが進行するのであって、たまたまどこかが悪くなるわけではない。また実際にはハト派が戦争を起こし、タカ派が戦争を止めさせるものだ。常識とは逆なのだ。オルメルト首相がハト派かタカ派か、見極めは難しいところだが、変わったとたんにこうした形に発展していくのだから、偶然ではない。中東、極東と、印パと、火種がそろってきな臭くなる、まさにhグランドクロスの影響が出てきている。