よく降りました
5月の雨は大好きだがしかし降りすぎました。草だけが早く伸びて外仕事ができないため、春なのにもううっそうとした感じがしている。この時期から夏至にかけても緑の生育は恐ろしく早い。人間は人間のスケジュールをもたないで、この時期の自然の中にボーっとしていると、かなり危ないことになる。なぜ人は生け花、盆栽、庭の手入れなど、自然に手を入れたがるのかと言うと、そうしないと彼らの勢いにこちらがのみこまれてしまう。山の中に一人でこもり、ボーっとしてしまうと結構精神的に危ない状況に陥ることが多いのだ。自然の進入は恐いものである。それは無意識と同じ。無意識の圧倒的なエネルギーは用意に人間を飲みこむ。手入れして庭にし、柵をこしらえ、垣根をつくり、配置を考え、道をつくり、、、、人には自然と関わるときのルールがあるのに、意外にこのことは軽視されている。行者さんにおかしな人が結構いるが、山のエネルギーにやられて飲み込まれてしまっている面があるのではないか。コンクリート付けにする心理は、無意識にふたをしたい、意識的にいきられない人間の抵抗であり、反動なのだろう。妖精はもっと自由に自然に関われる。うらやましい限りだ。