ガウディの人間理解

ガウディの番組を何気なく見ていた。20世紀初頭の芸術家は来る時代を無意識に読んでいたが、その点、ガウディは世代の救いを示す意味で存在しているように感じられる。しかし確信犯ですね。ガウディはこれから時代がどうなるかをわかっていたのだと思う。合理化、スピード化、経済化、機能化、、、これらのものがどんなに人間を苦しい世界においやるかを本能的に感じ取っていたのだろう。彼は自然の豊かな郊外住宅環境を実際につくるが、それはわずか2軒しか売れなかったという。あーあ、と思っただろう。人間は近欲で本当に大きな欲をかけない。私も人生後半の時間を何につかうか、考えなくては、、と、連休や正月になると思うものだ。