春の気配
三寒四温とはよく言ったもので明日はかなり寒いとか。季節の綱引きである。経済の方向性も今は綱引き状態。季節の綱引きは必ず春がいづれは勝つことはかわっているが、経済の綱引きは後にならない限りはわからない。まず明日の日銀の量的緩和政策をやめるかどうかが明日決定する。午後には発表になるというので方向性は見えてくる。私は今は土星にいじめられているので、予想を言ってもきっと外れるので言いたくないけど、本当は量的緩和策を辞めなくてはならないはずだ。大体、この量的緩和によって、誰も潤ってこなかった。銀行はお金はジャブジャブにあったのに企業には貸し出してこなかった。なんのための量的緩和だったのか、妙な話だった。銀行が国債を買うためのお金だったとしか思えない。日銀が銀行の債権を買い取る、その金でまた銀行は債権を買う、、、けっきょく日銀が国債を迂回して買ってたのとおなじだったのではないかしら。今、午後の11時だが、円はどちらかというと円安方向に動いている。ということは、量的緩和を継続すると読まれていることになるのだが、私はやはりやめると思う。というか、辞めなければいけないと思う。政治家がかなり露骨に辞めるなと介入しているようだが、その意味でも見ものである。政策決定の後、何が起こっても日銀は責任をとってくれるのでしょうね、、、と露骨に脅している。債権暴落が今の日本にとっては一番恐いのだ。そのためには、株が犠牲になろうとなんだろうとかまわない、というのが正直なところなんだろう。アメリカの長期金利は急騰気味だし、本気で世界の流れが変わる可能性が高い。ちょっと混乱があるかもしれない。私は資源高騰の時代をずいぶんと前から読んでいるが、今は関心が金融政策にうつっている。政策決定によって、債権、株式、商品、通過、不動産も含めて多きな変動があるだろう。しかしそれでもその後のことを言うと、私はやはり資源高騰の波は変わらないと思う。中国の成長率のダウンなど、一見世界はまた債権の時代に逆戻りするように見せて、実はインフレが進行していく、というのが私の読みである。ただしその流れが見えてくるのは、もう少し先になるだろう。日本もアメリカもまだお化粧をしなおして流れが変わらないように見せているけど、それも数ヶ月すればわかってくるのではないだろうか。そのときの流れは食い止められない規模になっている気がする。またその流れの中で、日本はきっと勘違いな政策を決定してまた大きな損をしていくことになるのだろう。明日、政策決定で量的緩和をやめないとしたら、来たるインフレの火の前にガソリンをまき続けることになるし。そうなったらそれこそ誰が責任を取るのだろう。とる必要なんかないのか、借金を一番チャラにしたいのは政府なのだから。アメリカは金利を上げてインフレシフトに切り替えているが、バーナンキ氏は本当はインフレターゲット論者であり、私は引き締め論者ではないと思っている。先に金融を引き締めておいて、その後にインフレが来てもやっぱりでしょ、、と面目は立つわけで、世界はやはりインフレに向かっているのだと思うよ。星もそうだし。