確定申告

私の法人の決算が終えたと思ったら今度は確定申告の期限が迫っている。仕事をしながらなので忙しいことこの上ない。いつになったら余裕ができるのか。毎度のこととは言え、限度がある。学生時代に私はよく、ああ、税金で悩むような身分になりたいものだよ、、、とよく口に出していた。本気で税金に悩むようになりたいものだと思っていた。30歳で独立してからずっと税金で悩むように本当になった。良いことも悪いことも口に出すと実現するというのは本当かもしれない。源氏物語の最初の巻きである、桐壺を私はすべて丸暗記したことがある。藤壺が死ぬ場面がなんだか胸に迫ってきて、ふっと、心の奥にその寂しさが宿ったように感じた。その2週間後に私は母を失う。以来、源氏物語の暗記はやめ、今度は出世物語を暗記しだす。選んだのは、平家物語の最初、清盛が出世するまでの場面である。こちらは今でもまだ覚えている。特別に出世はできなかった私だけど、なんとか無事にやってこれたのは平家物語の丸暗記のせいかもしれない。とにかく清盛の出世のスピードと規模は大きい。多少はそのおこぼれにあやかれたのだろうか。もう少しは出世がしたいと思うし、中年男性が成功していく物語をどこかでさがしてこなくては、、、。