2003年06月29日(日)晴れ
きょうは前半最後のグレート1の宝塚記念があった。競馬の話です。大レースは土曜日からの発売があり、前日の予想配当が出ます。単勝一番人気が土曜日のある時点で突然、それまでの人気薄であったヒシミラクルとなった。なんと1.9倍という断然人気。しかし出走馬の中には現役最強馬といわれるシンボリクリスエスもいるわけで、ヒシミラクルが一番人気になるはずがない。ということは、だれかが大量にヒシミラクルの馬券を買った以外に考えられない。予想配当を突然あれだけ動かすのだから、おそらく300万円‐500万円をヒシミラクルの単勝に投じたはず。それでけ大きな勝負をするからには、普通は当日の馬体重を見るとか、パドックので気配に以上はないかなどを調べるのが普通。前日に大量投票すると言うのは、間違いなく素人である。どこかの素人が、明日には気が変わるのを防ぐため、また、臆病風にふかれるのを防ぐために勝負に出たのでしょう。レース当日の最終の予想配当は約16倍。そしてヒシミラクルは勝ちました。どなたかわからないけど、おめでとう。5000万円‐8000万円をゲットしたわけですね。きっと今ごろ祝杯をあげているでしょうね。何か確信があったのはわかるけど、きっと、これまでに何度も前日は自信があったのに、当日に変えてしまったり、弱気になって的中馬券を取り逃がしたことがあったんでしょうね。なんだか手にとるようにその人の心の動きが見えて、楽しかったです。私もなんとなく、来る気がしましたよ。残念ながら馬券は取れませんでしたが。しかしこの人、単勝馬券で勝負したというのがやはりいいですね。私はこれで今年の大レースはほとんどとれなかったので、夏競馬はしばらく休み、せいぜい大井競馬場に1-2回行く程度でにして、お金も使わない予定。また秋の大レースまでお休みだ。しかし本当に取れないな、このところ。今日とった人はおそらく単勝の売上の数十パーセントをゲットしたと思う。私が長い競馬歴で賞金総額の何パーセントゲットしたのが最高か、今思い出して見ると、なんとまだ20代の時なんです。単勝売上金の5パーセントぐらいを取ったことがあった。それもグレード競争だから、それなりには売上はあるレース。日本経済賞というレースで、タケクマヒカルという馬が勝ち、私はその馬の単勝の5パーセント以上を投票していた。もらった配当は100万円以上だった。お給料が7万5千円の時代だから、すごいことでしたよ。なんでそんなに買ったのか、というと、その時期、私はとても不幸だったのです。そしてすべてがいやになって、お金も捨てるつもり、というか、捨ててかまわない、、というような絶望からくる妙な自信に支えられて、タケクマヒカルの単勝に投じた。馬体重も見ずに買ったのだが、レース直前にわかったのは、なんと38キロ減。私の競馬歴はかなり長いが、38キロ減の馬が大きなレースで勝ったのはこのとき以外にしりません。大幅な馬体減を知っても、不思議と落ち着いていて、冷静に来るわけがない、、、と思い、自分の不幸をまさに絵に描いたようで私はなんだか満足したことを覚えている。しかしレースでは強く、ダービー2着馬のイチフジイサミを3馬身以上離す完勝だった。きょうのヒシミラクルを買った人も、もしかして、もの凄く不幸で、すべてを失ってもかまわない、そんなつもりで買った可能性はあると思う。そうでもなければ、そんな大金を前日に投票しないと思うよ。まあ、わからないことだが、私の記憶に残るタケクマヒカルの思いでは、もう何十年も前のことだ。しかしよくあるんだよね。例えば明日戦場に出て行く兵士があっても仕方ない金を、最後の晩に捨てるためにカジノへ行く、、、きっと勝つだろうね。それも恐ろしい勝ち方をするかもしれない。関係ないが石原都知事はなんだかギャンブルがしたくて仕方ない感じですね。今度は後楽園に競輪施設を復活させようとして、文京区長を怒らせているらしい。しかし競輪よりはまだお台場のカジノのほうが個人的にはいいな。