2003年06月15日(日)曇り
以下にも梅雨らしい天気が続いています。明日も同じような空模様とか。雨のお陰で草がのびて大変。草刈しておかないとヘビがいてもわからないので危険。うちにはけっこうマムシもいるし、おとなしい山かがしは大体いつも同じ場所でうろうろしてます。この地方のマムシはあまり噛まないのですが、間違って体に触れた場合は必ず噛み付く。すぐ側を歩いたぐらいでは決して噛み付かないけど、触ったらお仕舞い、ということです。ただマムシは恐れられてるけど、実際マムシに噛まれて死ぬ件数は非常に少ないんですよね。年間数名しかいないらしい。噛まれる人はもっとずっと多いのですが、そんなには心配いらないんです。むしろ恐いのはすずめバチ。これは年間100人ぐらいの人が亡くなってる。ブルブル音を出して、口から液体を吐き出したらとにかく逃げるしかありません。液体をかけられると攻撃対象にされてどこまでも追いかけてくるらしい。本当はこれ以上くるな、という警戒を発するので、そのときに気づけばいいのですが。山道など歩いていると、目の前に現れてブンブン言ってる場合、後ろを見ると左右に2匹が後ろから首を狙ってる、というのが、正式なすずめバチの攻撃スタイル。前にいるのはおとりであり、これ以上くるな、というメッセンジャーなわけです。私の山での体験で言うと、スズメバチは超能力者です。しかも言葉がわかるというところがある。ヘビにしろスズメバチにしろ、そういう名前がついたことに、深い意味があるもので、その言葉自体に防衛的な意味があるのです。すなわち、毒蛇をみたら、オロチ、と声にだすこと。またすずめバチの危険を感じたら、ハチ、と声に出すこと。するとなぜか彼らの行動は押さえられる、という印象を私は感じたことが多い。とくにハチという言葉は効いた印象が強いです。要するに、先人が言葉をつける歳に、それ自体に危険を止める言霊の力を有したものをつけた。そんな気がします。なんだか、危ない世界の話に聞こえるかもしれないけど、試してみてください。スズメバチは8月が本番。アブと同じでけっこうおそいんだよね。今はくまんバチとミツバチ。どちらも可愛いです。ミツバチは本当にかわいいけど、しかし、やはり植木なんかを勝手に動かすと、とられてしまうと思うのか、攻撃してくることがあります。かわいらしい攻撃だから、かえって気づかないうちにプチっやられるんだよね。でもむこうは命がけでやるわけで、複雑な気持ち。くまんバチは威張ってて可愛いです。我が物顔で飛び回り、急な方向転換が下手なため、よくぶつかってきます。スピード好きです。雨が止んで天気になると、いっせいにハチが飛ぶことでしょう。自然の中で、以前はハチが本当に恐かったけど、一年一年、段々と慣れてきて、ハチが今では可愛く思える。ヘビが可愛く思えるようになるところまで行ってる人もいるらしいです。実際、マムシは本当は人間と仲良くしたくてしかたないという話を聞いたことがある。なのに、人間が恐れるので、つい自分を守ってしまうとか。自然界においては無防備の力はどこまで発揮されるのか。カマキリなど何でも挑戦的に世界を見つめ、防衛しようとすることで、かえって損してる部分も確かに多い気がする。