2003年06月13日(金)曇り

最近はあまり本を出していません。ただ水面下での動きはとても多く、ただいま5冊の企画が進行中。すでに書き終えているのが2冊。残り三冊のうち、一冊はおそらくインタビューでいくので、負担はすくなくすみます。インタビューはおそらく共著になるのではないかしら。私の夢だった、加藤諦三先生との協力で一冊の本ができる可能性あり。ただまだこれははっきり決まったわけではないのでどうなるかはわかりません。私自身は加藤先生の本はもうほとんど読んでるといってよく、私の人格形成にも大きな影響を与えてくれた先生です。その大先生ともしかしたら一緒に本が出せるとしたら、これは大きな喜び。人生相談のご縁でですが、楽しみです。あとは、昔からお世話になっている出版社の方々が、私の本を出してくれるとのありがたいお話。なかでも石川氏ご依頼の本は、原稿催促が厳しそう。書くのはこれからなので、お手柔らかに。きょうは鏡氏に会って一緒にお茶しましたが、鏡氏が昨年出した本が、すでに30万部のベストセラーらしい。今時30万部とは凄いものです。今はいい本でも本当に売れない時代なんです。出版社はそうした難しい状況の中で、色々な企画を考えるのだから、確かに大変でしょうね。もちろん売れる売れないは大切だけど、いい協力関係でいい仕事ができたかどうかが、やはり原点です。と、先ほどの石川氏は言っていました。確かにそうだよね。またこれからの時代はそういう仕事でないと結果も出せない気がします。結果を追い求めてきた結果、プロセスの重要性を再認識する、そんな反省が時代的にでている感じですね。月曜日には打ち合わせでわざわざ私の住む山奥までいらしてくれる方もおり、なんだかプロセスが楽しめそうです。私自身もプロセス重視で書いた本がこれまでにもっともよい結果を確かに出している。一冊の本を書くために箱根のフジやホテルに2週間缶詰になって書いた本ですが、これはとても多くの人に読まれました。考えてみれば、一番最初に書かせてもらったのはまだ30歳そこそこの時の、宿命恒星占星術というほんだったのですが、このときもやはり旅館に缶詰になってかいたんです。しかもその費用は出版社が持ってくれたのですから今考えると驚き。売れるかどうかもわからない無名の私を、旅館に缶詰にまでしてその費用を持ち、応援したというのは、今の時代では絶対に考えられないこと。まだのんびりしていた、古き良き時代だったのかもしれませんね。ただ缶詰になっているという情報が伝わると、面白がって尋ねて来ようとする人がいたり、こちらも原稿書きから逃れたいから誰かに来てもらいたと思ったりで、けっこう色々な人が来てくれました。箱根の時は陣中見舞いと称してルル先生が来てくれて、原稿をほったらかして箱根めぐりをしたっけ。そして尋ねてくれた人を見送ったあとの、またひとり、さあ、書かなくては、、、という孤独の決意なんて感覚、もうずっと忘れてたましたよ。なんだか昔のほうが、みんなが仕事や生きることに真剣だったように感じるのは歳のせいかしら。しかしこれからもまたそういうやり方、プロセス重視のローカルなやりかたに戻っていく気がする。