2002年09月06日(金)雨
大雨洪水警報が出ているだけあって、降るときはもの凄い勢いで雨が落ちてきます。稲刈りはこれで当分の間あおぜけに。一週間遅れせて、来週の14-15日頃になりそう。ちょうど東京から手伝いに来てくれる人がいるようで、楽しみ。西さん、原田さん、トシエちゃん、アツコさん一家、よろしくね。4-5人いれば小さな田なので、あっという間に稲刈りは終えるはず。全部ひとりでやったとして、約10時間かかるので、2-3時間というところでしょうか。ちょうどいい運動。西さんは広告代理店の社長さんで、穀物自給に関して興味があり、今回きてくれるとか。確かに、穀物の自給率は低く、もし地球的な気候変動があるとしたら、深刻な事態も考えられるそうなんです。原点はやはり穀物生産者と直の関係を持ち、安全なお米を確保できることのようです。そこで、無農薬の安心できるお米を作る農家の協力を得て、直に契約者にお米を送るシステムを考えているみたい。そいうの、これからどんどん増えるでしょうね。しかしお米づくりは楽しいですよ。今年は結構いいお米になっています。なんか、甘いお米のような気がします。元旦に月と木星が合で、それを取り囲むように、月の光が後輪を作っていたのを思い出します。私は直感的に、穀物の霊がその光景を出現させたような気がして、今年は穀物の年と、勝手に位置付けていたんです。ヨーロッパを襲った風水害はあまりに大きすぎて、核物質が流れてしまったという話も聞きました。もしそうだとすると、今後長い期間にわたる収穫の不安が出てきます。大したことがなければいいけど、用心に越したことはありません。穀物だけは特別なんです。命の種なんですから。私達が子供の頃は、ご飯粒が畳に落ちると、必ずそれを拾って食べたんです。もったいないというより、お米を粗末にしてはならない、ということだったんです。今では、そんなことをしたら不潔と思われ、かえって叱られるでしょうが。私は落ちたお米を拾わなかったので、叱られた覚えがあります。どんなに哲学に精通しても、どんなに愛を説いても、どんなに理解が深くても、どんなにやさしくても、どんなにいい人でも、もし穀物や食べ物に対する感謝が無く、思いが未熟なら、どこか頼りない人生になると思うのです。根本がわかっていないから。人の真の開運とは、お米の一粒が光って見えることなんです。自分を生かしてくれるものとの出会いがそれなんですね。だから昔の人は、一粒のお米を大切にしたんです。そこにすべての生命を生かす宇宙の愛が見えたのですね。