2002年01月04日(金)晴れ
もう4日です。年明けの数日はいつも早く過ぎ去る感じ。今、もの凄い風が吹いてます。とうとう風の季節となりました。私の暮らす場所は、季節風が激しいところで、一年の今ごろから、春先にかけて、もの凄い西風が吹き付けます。その中でも私の家は風の通り道にあたり、それは強烈。雨戸を閉め、ガラス戸を閉め、さらに障子をしめても、部屋には風が入ってきます。風の音は嵐が丘さながら。外に出ると、風が意思をもって吹き付けているようで、けっこう怖いものが。とくに夜中に庭のオフィスから母屋に帰る数十メートルは、孤独そのもので、それこそヒースクリフの世界です。風が強いときに外にいると、自分が今どこにいるのかの感覚がなくなります。位置感覚がなくなるのは恐怖ですね。しかし考えて見れば、数多くの情報に取り囲まれている現代人は、情報に振り回されて、自分が今ここで生きているという位置感覚を失っています。星占いでは風は情報を表すんです。コンクリート都市、コンクリートマンション、ビルディングでの仕事や勉学という生活は、情報のやりとりには良くても、自分の位置感覚は弱まるでしょね。その点、へびなんかは、全身が地面についているのですから、位置感覚の安心感はそうとうなものがあるはず。這って歩きながら聖地にまで赴く五体とうち、とかいうお参りの仕方がチベットだったかあるらしいのですが、なんだかわかるような気がします。地面に伏せて何か感じたいをいう気持ちが、きっと誰にでもあると思うのだけど、そういうことって、意外にやる機会がないですよね。その昔、中学生の頃ですが、芝生で大勢で遊んでいて、転がったりしてたのですが、突然、すーっと頭から悪い電気がアースしたようになり、ものすごく気持ちよくて、楽になったことがありました。きっと、体に帯電していた電気が地面にアースしたんでしょうね。よいものを外から内に入れることも大事だけど、いらないものをまず出すことが何事にも順番なのでしょう。