2001年11月04日(日)晴れ

その昔終戦の頃、出口王仁三郎はこれでしばらく平和な時代が来る、といい、その後にはまた激動の時代が来ると暗示した。どうやら安定した時代はおわり、そろそろ時代が大きく変わろうとしている。これからは個人の時代がはじまるのですが、突き詰めれば今回のテロも最終的には国家と草の根的勢力の対立の構図を深めることになるでしょう。国家幻想が剥げ落ちていく時代にはいったのです。国家幻想とは、人が大きなものに依存することで安定を図ろうとしていたあらゆるものが消滅していくことをあらわします。団体、宗教、企業、お金、こうしたものへの依存が手ごたえを失っていくなかで、都市幻想も失われていくでしょう。では人間のあつまりは何によってなされるかは、文化的感動がもっとも深い結びつきをつくることになるはずです。その昔、大和朝廷の親分という人と会い、いろいろ面白い話を聞かされました。愛ちゃん、国はどうしてできていったか分かるか、と聞かれ、
分かりませんと答えたら、それはな、人が丘で踊ったんだよ
、そしてその踊りの素晴らしさに引き付けられて多くの人が集まったんだよ。私はその答えはあったっていると直感しました。文化的感動で人が集まったのです。その後この大和朝廷の親分は、詐欺罪で捕まったのですが、私はかえって、あの人は本当の山の民である気がしました。

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