たちどころに元気になる方法

元気であるか元気でないかは、その人の生命エネルギーが豊富かどうかで決まります。

人がたちどころに元気になる方法があれば、それは大変有望なことですし、必要なことです。実は簡単な方法があるにはあるのです。私もそのセミナーをどうしても開きたくて企画したことはあるのですが、その都度スタッフの反対にあって実現しませんでした。

反対されるには反対される理由があるのです。色々な誤解を生むためです。とくに性に関したことになると、興味本位やひやかし、無理解がどうしても出てくるため、素直に性に関したことはオープンにできない面があります。

国家などにとっては、性の規制が民心掌握の基本にあり、どの権力も性を自分らが管理できる位置に置いておくことが重要でした。民意で性が自由が横行してしまうと、権力を維持できない仕組みがあるのです。明治政府の最初にやったことも混浴禁止令の徹底でした。

人の自由をしばるのが権力ですから、性はその際、筆頭に挙げられる監視すべき事柄なのです。なので、強圧的な組織や強圧的な家庭や国家においては、性の監視が重要なテーマになってきます。国民が性について自由な印象を持つことを抑圧し、性について自由に話したり関心を抱くことを敬遠させるムードを醸成したいのが権力者なのです。家でも国家でも。

そして性はいかがわしくて、暴力やポルノなど、問題あるものだという位置づけを作ります。国家や権威は性がそう扱われた方が本当は有利なのです。表向きの規制は行いますが、そうやって危ないものだと思わせて、性と人間を切り離したいのです。

民衆の精神的で高度な喜びと性の自然な喜びを、ゆがめた方向にもっていくことは、権威者の本心で願っていることだと思います。そうでないと支配できないためです。

さて、そんなどうでもよいことはこれくらいにして、では、どうすればたちどころに人は元気になるのか、、、の本題に入ります。性と関係するためについ前置きが長くなりました。

フロイトはエネルギーを取り込む簡単な方法として、いやらしい絵画を飾っておくこと、、、と言っています。写真じゃダメなんです。絵画でないといけません。

男性にとっては女性の裸の、しかもその男性が非常にいやらしく感じる絵画でないとダメです。女性にとってはこうしたことのハードルは高いと思いますが、それでもいやらしく、凄く刺激されるような絵画を探してみることです。

ただほとんどの人がここで断念してしまうことでしょう。しかし、実際にやってみればきっとわかると思います。何となく、元気になっていく自分に気づくからです。

フロイトの言うことは本当なのです。もっとも抑制されている本当の衝動、それをフロイトはリビドーと言いましたが、人は喜びがなくては生きたしかばねです。人を生きたしかばねにしない、最高のものがリビドーであり、人はそれを求めて生きています。なので、そこを抑圧されたら、人は人として、自分らしく生きることは不可能なのです。

それを得るもっとも簡単な方法がいやらしい絵を見ることだというのです。さすがフロイトです。あのひげの気難しそうなフロイトが、いやらしい絵画に見入っていたと思うと、けっこう楽しいですね。しかし多くの人はそうは思わないのです。まさか、、、あんな立派な紳士が、、、と。こうして権力は性の圧力政策を浸透させる形で近代化を行ってきたわけです。

私たちの健康はケミカルによっておとしめられ、私たちの食は添加物などでおとしめられ、私たちの性の喜びも、本来はまったく関係のないポルノなどで間違った方向におとしめられています。近代化とは、人の喜びをことごとく奪う政策だったわけです。

さて、フロイトはいやらしい絵画でのエネルギー補給の可能性に言及しましたが、私が考えた方法はさらに効果的だと自負したい思いです。

あっという間にエネルギーが体中に充ち、楽しくて仕方なくなってきます。(ただし拒否反応を示す人はどうしてもいるにはいると思いますが)

その方法を伝授します。セミナーは反対でできないので、その方法を伝授することで、あとは個々人にお任せしようと思います。

いやらしいストーリーを考えて文章にすること。

その際に、テーマを決めることが大切です。やみくもにいやらしい話しを書けと言ってもかけるものではありませんので、テーマをその都度決めるのです。例えば、星の王子様は、色々な星を旅しますが、その星はみんないやらしい星だと決めておくのです。

星の王子様は決していやらしい王子様ではないので、その王子様が見たことによる面白さは奇想天外に達します。また、王子様を通すことで、不思議な客観性というか、危ないことも公平に語れる安心感のようなものが出てきます。ストーリーの中で、自分が何もいやらしい存在になる必要はないのです。客観的に人物を作り、その人が見たいやらしい世界を書くこと。

以上、ルールは二つです。

① なんらかのテーマ性を持たせる。
② 自分ではなく、客観的な主人公が中立の立場で見たいやらしい世界を描く

以上です。例として星の王子様は上記の条件を満たしています。王子様は性のことをよく知らない存在なので、見たことをただ正直に語れるわけです。ということは、どんなことでも偏見なく語り知らせることができるわけで、こちらも王子様という人格を通すことで、最も深いいやらしさに到達できることになります。

① のテーマ性は、遊園地でもいいし、色々な家庭を覗き見る透明人間でもいいし、日頃の生活環境の中から自由に考えてください。通勤でも通学でもいいし、学校や会社の行事などを取り上げ、一番いやらしいことで展開すればいいわけです。どんな遊園地が一番いやらしいのか、、、どんな通勤電車が一番いやらしいか、、どんな運動会が、、、というように。

私がやりたかった幻のセミナーは、星の王子様になってもらい、色々ないやらしい星をめぐるというもの。一話が書けたら名前が分からないようにして物語を集め、誰が書いたか分からないまま、それを発表します。

第二話、第三話、、、と進むうちに、異様な自由感覚が芽生え、参加者はあっという間に元気になるという想定です。いやらしい話しを集団ですると、必ず、皆元気になります。これは体験ある人ならわかると思います。その高度な方法がこうした文章化したものを皆で書き、それを読み合う会というわけです。もちろん一人でもできます。

性とはデリケートで複雑で個別性そのものの世界です。なので秘められた形でいることが自然ですが、現代ではゆがめられた性のまま閉じ込められてしまっていますので、そこを多少でも解放されるなら、とても気持ちが自由になると思います。

元気のない人は、必ず性を閉じ込めています。これを解放させることで元気になるのは、もっとも早く人が元気になる方法でもあります。

フロイトが提唱する絵画という方法でもよいし、私が言う、ストーリー方法も良いと思います。ストーリー方法は、文章力が無い人でもまったく自由に書けるはずです。リアリティがあるからです。文章に限らず、リアリティに触れれば、人は自由で元気になっていくのです。夜寝る前に一話づついやらしい話しを展開していけば、気持ち良く眠りにつけると思います。

バカらしいと思う気持ちは当然ですが、それでも実際にやっていくと、あっという間に元気になっている自分に気づくはずです。私たちは自分が考えている自分と異なる面が本当はたくさんあるのです。その可能性に蓋をしてしまう日々の暮らしが、私たちをいつしか元気ない存在にしているのです。そのことに気づく意味でも、こうしたバカげた取組みは必要なのです。

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